米CIT債:CDS決済対象は最大60億ドル | 情報は自分で習得し、自分で判断する

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米CIT債、CDS決済対象は最大60億ドル-リーマン破たん後最大

 11月3日(ブルームバーグ):米商業金融CITグループの破産法適用申請に伴い、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の決済対象となるCIT債は最大60億ドル(約5400億円)相当に達し、昨年の米証券大手リーマン・ブラザーズ・ホールディングス破たん後で最大となりそうだ。

 CDSのディーラーや投資家で構成する委員会は3日、CIT債を保証するCDSの保有者が決済を請求できる「クレジットイベント(信用事由)」を宣言することを決定した。同委の法務・事務手続きを代行する国際スワップデリバティブ協会(ISDA)が明らかにした。

 米決済機関デポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング(DTCC)によると、銀行、ヘッジンファンド、保険会社や他の投資家らは10月23日時点で、ネットで31億ドル相当のCIT債を保証するCDSを購入していた。一方、CITを含む企業群で構成する指数を通じて購入されたCDSは最大29億ドルに上る。

 決済は、CDSが保証するCIT債の価値を決める競売が1カ月以内に実施された後となる。決済では購入価格から債券の現在の価値を差し引いた分がCDSの買い手に支払われる。米金融取引業規制機構(FINRA)の債券価格報告システム、トレースによると、CIT債は額面1ドル当たり平均約67.6 セントで取引されている。これを基に試算すると、決済額は同1ドル当たり約32.4セント、計最大19億ドルとなる。

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=adDT7d2a8KZs

>米商業金融CITグループの破産法適用申請に伴い、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の決済対象となるCIT債は最大60億ドル(約5400億円)相当

 CDSについては、過去に何度か勉強していますが、まあ企業が破たんした場合の保険みたいなものですね。

 今回のCITの破産法適用により、CIT債60億ドル相当に対してCDSが掛けられているという事ですね。

>CDSのディーラーや投資家で構成する委員会は3日、CIT債を保証するCDSの保有者が決済を請求できる「クレジットイベント(信用事由)」を宣言

 破たんした企業のCDSを保有する者が、クレジットイベントを宣言すると、国際スワップデリバティブ協会にて手続が始まります。

 日航の場合は、クレジットイベントに該当しないとか言われてましたね。

 詳しくはコチラ⇒http://blogs.yahoo.co.jp/x_men_go_go/22155137.html

>米決済機関デポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング(DTCC)によると、銀行、ヘッジンファンド、保険会社や他の投資家らは10月23日時点で、ネットで31億ドル相当のCIT債を保証するCDSを購入していた。一方、CITを含む企業群で構成する指数を通じて購入されたCDSは最大29億ドルに上る。


 この意味は、CIT債を持つ企業でCDSを購入された額は、29億ドルなのに、投資家が、CDSで儲けようと購入したものが31億ドルあるようですね。

 CDSは、債権保有者だけでなく、誰でも購入できるわけで、今回の場合で言うと、CITが破たんするかどうか掛けていたわけですね。破たんすれば儲かる・・・

 ウォール街は、すっかり復活したようですが、こんなマネーゲームが続くのは、あまり良い気分ではないですね。。。