アセアン諸国+3とのスワップ協定について考える編-PART2 対貿易比
グラフ1は、アジア各国それぞれの貿易額(輸出額+輸入額)/全アジア貿易額の比率です。
何といっても、対中国の貿易額が右肩上がりなのがわかります。つまり、アジア全域における貿易の40%を占めていますね。実際、中国とは輸出額輸入額とも増えており、貿易赤字でもあります。正直なんで中国との貿易赤字なんだとか思いますが、私なんか衣類が安物ですから、ほとんどmade in Chinaでした・・・
さて、貿易額で考えるとやはり、韓国にスワップ増額するメリットは無いことがわかる。またインドネシアを120億ドルのスワップ協定を結ぶ理由もない。しかし、この貿易数字を見ていて気づきました。
それがグラフ2です。これは、アジア全体における純輸出(プラスの場合黒字、マイナスは赤字を指します)
このグラフをみて、何点か気づいた事があります。先ほど言ったように対中国は赤字ですが赤字幅が減ってきています。それに対して韓国とは黒字幅が増えてきています。つまり、韓国と台湾は、日本にとってはお得意様な訳ですね。
そして、インドネシアとは赤字が増えています。これはつまりインドネシアからの輸入が増えている=原油の輸入が増えているということになります。つまり、インドネシアは日本にとっては資源輸入国として大切だから、スワップ額も大きくしてある。対して韓国は貿易黒字を増やしてくれるお得意様だから、大切なだけですね。
簡単にいうと、韓国の変わりは今後他の国でもまかなえるかもしれないということですね。