改正金融機能強化法とは | 情報は自分で習得し、自分で判断する

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金融庁:北洋など地銀3行に公的資金1210億円注入-改正法初適用

 3月13日(ブルームバーグ):金融庁は13日、改正金融機能強化法に基づき、北洋、福邦、南日本の第二地銀3行に合計1210億円の公的資金を注入すると発表した。同法の成立以来、初めての決定。自己資本の予防的な拡充を通じて中小企業向け融資の円滑化につなげる狙い。ただ、これまでの受け入れ申請はこれら3行にとどまった。
 北洋は北海道、南日本は鹿児島県、福邦は福井県が営業基盤。それぞれに1000億円、150億円、60億円を3月中に注入する。自己資本比率は北洋が9.0%(2008年9月末は8.62%)、福邦が9.1%(同 6.42%)、南日本が8.4%(同7.07%)に高まる見通しだ。
 与謝野馨金融担当相は13日午前の閣議後会見で「資本を充実されたい金融機関は金融庁としては大歓迎だ」と強調。その上で「そのための準備として会社の定款等のご変更をしていただければと思っている」などと、今後の積極的な活用検討を呼びかけた。
 野村証券の佐藤雅彦アナリストは、北洋銀と南日本銀は有価証券含み損か膨らみ、福邦銀は不良債権が増加していたとして「資本増強には一定の意義がある」と指摘。ただ、「自己資本が足りないから貸せないのではなく、経済が悪化して貸し出せる企業がないのが実情だ」と述べ、中小企業向け融資などプラス効果は不透明とみる。

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003017&sid=aIMXOr7Hs1uM&refer=jp_japan

 いよいよ、麻生首相の経済対策の目玉「改正金融機能強化法」に基づく公的資金注入が始まりますね。

改正金融機能強化法とは、
 2004年に導入し、08年3月に期限切れ(失効はせず)した金融機能強化法を改正したもので、12年3月までの時限措置。旧法での注入は豊和銀行(大分市)など2例。本年度第2次補正予算案で注入枠を2兆円から12兆円に増やした。銀行のほか、信用金庫や農協などの中央組織も注入対象とした。中小企業向け貸出比率と残高が2期続けて当初より減った場合「業務改善命令を検討する」としている。 破たんを防ぐ目的だった過去の注入と異なり、健全行の中小企業融資を後押しするための資本注入という位置付けだ。


 簡単に言えば、銀行にお金をあげるから、そのかわりそのお金は必ず中小企業に融資しなさいという事ですね。バブルの頃、貸し渋りのため苦労した中小企業のために政府がお金を出すということです。ただし、金融機関は手を挙げるとイメージダウンにつながるからとあまり乗り気では無いようですが、中小企業にとってはとても良い政策ですね。メインバンクが北洋、南日本、福邦の中小企業の社長様はぜひともこの融資制度を活用して、資金繰りを楽にして欲しいものです。

>野村証券の佐藤雅彦アナリストは、北洋銀と南日本銀は有価証券含み損か膨らみ、福邦銀は不良債権が増加していたとして「資本増強には一定の意義がある」と指摘。ただ、「自己資本が足りないから貸せないのではなく、経済が悪化して貸し出せる企業がないのが実情だ」と述べ、中小企業向け融資などプラス効果は不透明とみる。

 またアナリストのダメポ論だ~~~~。私は、経営者でもないのに経営を任せられた事があるので言いますが、経済が悪化している中でもきちんと経営戦略をたて、経営計画の下に経営を行う中小企業はあります。昔ながらの社長の感覚経営では現在は成り立ちませんが、若い経営者の中には、このようにきちんと経営をしていたが、今回のような危機の中資金繰りが苦しくなったという企業にこそ、融資すべきだと思っています。


 ガンバレ!中小企業の経営者の皆さん!