時を刻まなくなった


どんなに古くなっても止まっても、過去に囚われるように振り返るように…

電池交換してもらいました。

もう50年以上腕時計をして生活しているので、左手首の軽さは違和感しか無くてね。

かと言って、新しい時計を買う気にもなれなくて、未練たらたらに別れた恋人を想うように王子を思い出すのですよ。

お姉ちゃんは、私の背を超えたと話していたな。
ヤンチャは、学校に行けるようになったかな。
王子は、まだ支援級のままなのかな。

そんなことばかり考える。

便りのないのはよい便りと言うけれど、これから先も便りも出来ず、便りの来ることも無いのだろうという現実は、重いな。





ま。