倉庫の本を整理していましたら、見つかりました。

 

 

「昭和12年4月 運転速度表 名古屋鉄道局」という資料です。あまり人気もない資料だと思いますが、昭和12年と言えば「ガソリンカー」全盛の時代で、名古屋鉄道局管内でも多数の列車が走っています。

その中から、なかなか情報の得にくい「新湊線」の項目を抜粋することにしました。昭和26年3月末で旅客営業を廃止した新湊線ですが、氷見線とのつながりは大きく、氷見線と合わせて投稿します。

 

 

 

この表の下半分がガソリンカーの運転速度になります。これを見ると上半分の客車列車とあまり差がないようです。

下表は氷見線のガソリンカーの運転速度です。併せてご覧ください。

新湊線より少し速いです。これには線路規格、勾配、半径など、さまざまな要素が含まれるため、この表からは理由はわかりません。

 

 

参考までに比較の意味もあって、「太多線」の運転速度表も載せておきます。

これを見ると「ガソリンカー」は速かったことがよくわかります。新湊線ではあまり速度での効果はなかったのだと理解しました。

最後に「昭和12年3月21日訂補」の時刻表(JTB)を載せておきます。参考になさってください。

新湊線、運転本数は多いですね。