みなさまども~まさやんです


今回は車両シリーズ 南海編をおおくりいたします


なお、登場順であれば、高野線3代目ズームカー2000系ですが、高野線で活躍している車両の写真が不足しているため、今回は、この後に登場した、南海本線・高野線共用車両となります



まさやんの鉄道話-高野線用新1000系

まさやんの鉄道話-南海本線用新1000系
南海新1000系







南海新1000系は平成4年2月から平成13年11月に渡り、6次76両が東急車輛で製造された

この系列は、本線では9000系の後継車両として製造、高野線では本線運用車との共通仕様を初めて採用し、製造された

また、南海としては珍しく緩やかな流線型を前頭部に採用している

(写真上は高野線用、下は本線用)



高野線での運用に際し、高野線4変電所に回生電力吸収装置が2000系投入時に設置され、回生電力失効対策が施されていたため、共通運用車としての準備ができた


車体は、軽量ステンレスによるオールステンレス車体となり、登場当時から現行塗装が施された


主要機器は、両線共通運用を行うため、従来からのものを使用している

主電動機は伝統の三菱製で、三相かご型誘導電動機を採用(形式 MB-5046-A 出力180kW)

120Km運転に対応できる能力を持つ


まさやんの鉄道話-新1000系制御装置











制御装置も伝統の日立製で、1~5次車まではVVVF-GTOインバータ制御(形式 VFG-HR-1420F)、6次車はVVVF-IGBTインバータ制御となる(形式 VFI-HR-1420G)

この系列より、歯車比が従来の85:16から99:14に変更された

制御装置は1C4M方式を採用、ブレーキ制御方式はT車遅れ込め装置付のMBSAとなり、電気指令式回生制動併設としている


まさやんの鉄道話-新1000系補助電源装置











補助電源装置は東芝製GTOコンバータ・トランジスタインバータ装置を1~5次車が採用、6次車はIGBTインバータ化で直流330V出力を省略したものとなっている(形式 INV-126-F0)


これに伴い、出力電源が従来の直流から交流に変更された

出力は4両分が、140kV、2両分が75kVとなっている


まさやんの鉄道話-新1000系空気圧縮機











空気圧縮機も電源が交流化されたC-2000LAとなり、4両分を賄う

機器の分散化に伴い、2両分はC-1500LAで賄ってる


まさやんの鉄道話-新1000系電動台車

まさやんの鉄道話-新1000系付随台車











台車は住友製を採用、南海初のボルスタレス台車で、1~5次車まではSU型軸箱支持方式を採用し、最終増備である6次車はモノリンク式を採用

写真は1~5次車までの台車で、上が電動台車、下が付随台車


(形式 SS-127電動台車、SS-027付随台車)

まさやんの鉄道話-新1000系基礎ブレーキ装置











基礎ブレーキ装置は片押し式を採用


まさやんの鉄道話-新1000系パンタ











パンタは下枠交差式(形式 PT-4826-A-M)を採用

なお、6次車のみシングルアーム式を採用している


まさやんの鉄道話-新1000系冷房キセ内車外スピーカ

まさやんの鉄道話-新1000系冷房装置











冷房装置は東芝製インバータ制御方式(形式 RPU-4014 冷房能力14000㌔㌍/h)を採用、1両につき3台搭載し、連続キセで一体化しており、その間には車外スピーカが搭載されている

6次車は同じ東芝製であるが、インバータ制御から稼動率制御に変更され、冷房装置は2000系とほぼ同じモノを搭載している(形式 RPU-4011-A)


(写真上は車外スピーカ、下は冷房装置)



今回はここまで

次回も車両紹介からです


写真は一番上の2枚は天下茶屋駅、これ以外は全て和歌山市駅にて

撮影者はすべてまさやんです


ではまた~