↑和気に進入する広セキC41編成。上り方クハ115-165は延命N工事、バケットシート改造車である。2012年8月。

広セキC41編成は瀬戸内色を維持していた編成として有名であるが、上り方クハ115-165がバケットシート化されていたのも当地の車両の特徴でもある。他にクハ115-218も同仕様で最後まで残っていた。ちなみに阪神淡路大震災関連で嵯峨野線に貸し出されていたクハ115-651もその仕様で注目されていた。

さっそく、その165号の車内を見てみよう。

延命工事Nを受けており、アコモは改良されている。車端部が117系のような化粧板になっているのが目につく。
そして、何と言ってもドア間に配置されたバケットシート。戸袋部の横向きシートは撤去され、その分シートピッチは拡大されている。乗務員部後部の横向きシートは健在で、優先席になっている。

反対側の車端部は。
トイレが撤去され、その部分は空洞のスペースとして解放されている。

そのスペースの向かいにはボックス席が残り、ドア間の横向きシートも健在だ。



お隣のモハは1000番台の未更新115-1044.114-1105のユニット。
伯備線を受け持つ関係で岡山に1000番台、広島、下関には暖地向け2000番台が配置されていったが、こちらにもやって来た。そして未更新のユニットも少なからずある。

ボックス席のスペースが拡大されているのは薄グリーンの幅の広さからもよく解る。
岡山では新製配置された1000番台への愛着が深いのだろう。40Nさらには30Nの体質改善工事を徹底して進めて長く使うようだ。
したがって、こちらの未更新1000番台は瀬戸内色と相まって特徴的に映る。

そして下り方先頭にはクハ115-152が付く。シールドビーム化されているがオリジナルの0番台で車内も薄グリーンの化粧板にボックスシート。

1000番台と比べてもボックス席の狭さは一目瞭然であるが、清掃は行き届いている。床は異なっているが。

C41編成の普通、岩国ゆき。どの車両に乗りたいでしょうか?