221系のリニューアル工事の代走だろうか?日根野区から103系が2本、奈良線に派遣されてきた。もちろんスカイブルーのままで異色の存在である。
そのうちの一本、NS414編成↑は両端クハが0番台のそれも初期型、非ユニット窓でシールドビーム改造車の127、135である。
もともと関西地区では初期型クハが多く見られた。関東地区からの転入車が多い。列車密度の高い関東ではATCなど保安装置が新しくされたりして先頭車のみ関西に回ってくるケースが多かったようだ。そのため大阪環状線では先頭車だけが古く、中間車は新製という編成が多数存在した。

↑クハ103 135も関東から関西に。各区を転々としてきた。
その経歴からもわかる経年車両であるが、外観は大きなリニューアルを受けていない。長年に渡って増備されてきたから後期の車両とは車齢に開きがある。

これと対照的なのがNS415編成のクハ103 182。体質改善工事を受けて外観が大きく変化した。↓


同じ0番台であるが、窓がユニットサッシにヘッドライトがシールドビームになって新製された。
体質改善によりツルンとした外観に生まれかわっている。特に側窓が大きく変化した。
リニューアル当初はウグイス色で奈良区の配置であった。

時は流れ、103系はこの頃から急速に置き換えられてゆくが、経年の高い非ユニット窓はあまり大きな手が加えられず、後輩のユニット窓タイプと同時期まで同僚として活躍した車両が多いようである。
京都鉄博に展示されているクハ103 1もそんな車両である。