私の実家の処遇ですが☆ | げむおた街道をゆく

げむおた街道をゆく

信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

鍋島直茂の妻・陽泰院(彦鶴姫)は、佐賀の豪族・石井家の出身であった。
 

賢夫人として名高い陽泰院であったが、息子の勝茂に対しては一つだけ、

政治への口出しをした事があった。

「私の実家の石井一族の者の処遇ですが…、

決して勘定方のお役目にはつけぬよう、頼みますね。

依怙の沙汰と言われるかも知れませんが、こればかりはお願いします。」
 

「母上?  お役目に付けろと仰るのならともかく、

付けるなとはどういう事なのでしょう?」

「だって、勘定役などをおおせつかって、毎日毎日お金を目の前にしていたら、

つい手が出ちゃう事ってあるじゃないですか? 

私、親族が裁かれるのなんて見たくありませんもの。

初めからお金とは無縁の生活をしてれば、欲なんてかかないんです。

だからお願いしますね。」
 

「は、はぁ…、承知いたしました。」

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 佐賀の国母様、石井彦鶴

 

 

 

ごきげんよう!