千姫事件☆ | げむおた街道をゆく

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大坂城落城の際、豊臣秀頼の正室となった孫娘・千姫のことを想い、
家康は兜を脱いで頭をかきむしり、

「千姫を助けた者には、姫を嫁に与える! 大名にもしてやる!」

と言ったため、
これを受けた石見津和野藩主・坂崎出羽守直盛が燃え盛る大坂城へ突入。
山姥の槍を振るって奮戦し、見事千姫を救い出したが、
その際、顔に火傷を負い、醜い面相になってしまった。

さて、その後、約束通り千姫を嫁に貰おうと、
徳川家に申し入れた坂崎であったが、
千姫は、醜い面相の坂崎を嫌ったため、
祖父・家康も言を左右し、なかなか話がまとまらなかった。

そして、当の約束の本人である家康が死んでしまった後、
後を継いだ秀忠は、千姫を、

譜代の名門、本多家の嫡男・忠刻の元へ嫁がせることに決めてしまった。
 

怒り狂った坂崎は約束を盾に猛抗議するも、
約束の当人である家康が亡くなったため、話は覆らなかった。

結果、武士の面目も潰された坂崎は、
こうなったら嫁ぐ途中の千姫を強奪せんと、
一族を集め、江戸市中で兵を挙げた。

これに驚いた幕府は、坂崎邸を1万の軍勢で取り囲み、
如何にするべきか評定した結果、坂崎に切腹を命じることにし、
使者として、坂崎と親交のある将軍家剣術指南役・柳生宗矩を遣わした。

宗矩は丸腰のまま坂崎邸へ赴き、坂崎と直談判した。
ここで宗矩は、坂崎に事の理非を諄々と説き、
自刃すれば家中から後継を立て、坂崎家は残そうと約束したので、
これに感銘を受けた坂崎は自刃、騒動は収まった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 千姫事件、坂崎直盛

 

 

 

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