大坂夏の陣の5月ごろから、食が細くなった重成。
「落城近しの風聞に接し、食が進まないのか?」
の問いに、こう答えた。
「昔、後三年の役のおり、末割四郎という者がいた。
この者は臆病もので、朝の食事も喉に通らないほどだったが、
敵陣で首を切られた時、切り口より食い物が出てきて恥を晒したそうな。
俺も首を取られるだろうが、
骸の臓物を見苦しくないようにしたいから謹んでいるのだ。」
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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