蠣崎季広の時代、一族の基広(季広の従兄弟)は、謀叛を企てて家督を奪おうとし、
季広が帰依する賢蔵坊という者を誘って、
季広を呪詛させたが効果が無かった。
天文17年3月、季広が上国に行くのを機会とした基広は、
賢蔵坊に季広を討たせようとするも、
彼は心を翻して、その企てを季広に告げた。
季広はすぐに長門藤六広益を遣わし、基広を誅殺させ、
南条越中広継に上国を守らせた。
広継の妻は季広の長女であった。
彼女は婦女の身ゆえに家督を継げないことを憤り、
ついには謀叛を図り、
父・季広の近臣を誘い、
弟の舜広(季広の長男)と、元広(季広の次男)に毒を与えた。
このために二弟は病んで毒害され、陰謀は発覚して広継夫妻は自殺した。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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