絵画☆ | げむおた街道をゆく

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大永4年(1524年)、北条氏綱は、扇谷上杉氏の家臣・太田資高を寝返らせて、
江戸城を攻略した。

扇谷上杉朝興はこれに対し、北条と対決する事を決意。
そのためには軍勢である。

彼は越後を支配する長尾為景(謙信の父親)に、援軍を申し込んだ。

が、為景は、言を左右にして態度をはっきりさせない。
彼の元には氏綱から、このような書状が届いていたのだ。

「為景殿、かねてよりお探しの名画、間もなく手に入れられそうです。」

為景は、絵画の愛好家であったのだ。

援兵は来ぬまま、江戸城は北条の元に下る。
為景の元には、羨望していた名画が、北条より届けられた。

為景にとっては主筋の衰亡よりも、絵画のほうが大切であった。
そして氏綱にとっては、個人の趣味趣向も、大切な謀略の種なのであった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 勝って兜の緒を締めよ、北条氏綱

 

 

 

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