死の床につく☆ | げむおた街道をゆく

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天下のご意見番として、存分に暴言を吐いてきた彦左衛門も、

ついに80歳にして、死の床につくことになった。
 

そこに家光からの上使が訪れる。
「なんじに5000石の加増を賜い、1万石に取り立てて進ぜよう。」
彦左衛門もとは2000石じゃなかったっけと突っ込みを入れたいところではあるが、
いずれにせよありがたい話である。
 

しかし、彦左衛門これを拝辞。
「公方様のありがたいお志ではありますが、もはや余命いくばくもなく、
1万石にふさわしい働きをすることができませぬ。」

いままであれだけ主従ともどもいやみ・つっこみを受けながら、

加増までしようとする家光の心が広い話。
 

あるいは、加増の話がありながら、

自分にふさわしくないと辞退する彦左衛門の謙虚・無欲な話。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 三河物語、大久保忠教

 

 

 

ごきげんよう!