松明☆ | げむおた街道をゆく

げむおた街道をゆく

信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

堀直寄は大坂夏の陣にて、水野勝成に大和口先陣の大将を命じられた。
直寄は松倉重政とともに大和口に向かった。

五月五日の夜更け、勝成は、

「敵が寄せて来るらしく、松明がたくさん見える。
警戒を怠らないように。」

と諸将に伝えた。

直寄はこれを聞いて、

「日向守は物馴れしていると聞いたが、功者とも思えないな。
寄せて来る敵がどうして松明を照らすだろうか。敵にあらず。」

と言った。

そこへ勝成が使いを遣して、

「松明がすべて消えた。敵ではない。」

と告げてきた。
 

これを聞いて直寄は、

「いいや、敵だ。何事もないので火を照らしていたが、
功者がいて消させたのだろう。」

と言ったが、確かに後藤又兵衛がいたという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 丹後守の器量、堀直寄

 

 

 

ごきげんよう!