加藤清正が、京都に来た際、福島正則と茶を飲むことになった。
茶室で部屋掃除をしていた二人の近衆が、
ふざけて暴れて壁に穴を空けてしまった。
速めに着いた加藤は、二人から事情を聞き不問として帰した。
福島が来ると真っ先に穴を見つけ、
「なんだこの穴は?」
っと不機嫌になった。
加藤が事情を説明すると、
「なぜその二人を切り捨てない。」
と怒った。
加藤は呆れて、
「お前は戦はできても仁愛の欠片もない、日本一人使いが出来ない奴だ。
若者達を成敗してどうする?
子孫の事を思えば逆をとられよ。」
と呆れられた。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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