前田正虎、父親に手を焼く。
前田正虎には、自分勝手で自由奔放な父親がいた。
叔父を困らせ40歳を超えて家族を捨て出奔し、
京都で気の向くままに自由を満喫していた。
正虎、「父がここにいると聞いたのですが・・・。」
里村紹巴、「父?ああ、似生さんか・・・最上殿なら知ってるかな?」
正虎、「父をご存知ありませんか?」
最上義光、「んー、三斎殿の処で見掛けた様な気がします。」
正虎、「父がこちらに来ていませんか?」
細川三斎、「あー、聚楽第で見た気がします。」
正虎、「父を見ませんでしたか?」
古田織部、「龍砕軒不便斎さんなら、里村さんのトコに行きましたよ。」
正虎は方々を探し歩き回り、父に金沢へ戻るように説得したが受け入れられず、
前田慶次は、
「小姑みたいにうるさい事は御免だ。」
と、前田正虎と縁を切ったとも言われている。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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