表裏の士☆ | げむおた街道をゆく

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信州上田の真田安房守(昌幸)は、

上杉景勝公の御留守中に、太閤(秀吉)家臣の大谷刑部少輔(吉継)と、
内縁の筋目が有ることを以て、大谷に頼り才覚仕り、

次男源次郎(信繁)を秀吉に差し上げ、景勝公との関係を引き切った。

 

彼が総領である伊豆守(信之)を自分の所に差し置いていたのは、

安房守は老巧であり、末を考え、今後権現様(家康)へ進上仕るべしと思案し、

よって次男を太閤に差し上げたのだという。

こう言った事であったため、太閤に対し景勝公より御断りを仰せ入れられ、

源次郎の身柄を是非お返し下されるようにと訴えたが、

太閤に大谷が能く取り繕った故に、

太閤より様々に御詫言が有ったことで、事済んだ。

これ故に安房守については「表裏の士」であると、彼を咲わない者は無かった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 表裏比興の者・真田昌幸、目次

 

 

 

 

 

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