大雨で川が気になる☆ | げむおた街道をゆく

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慶長の頃、

長雨と台風で山形城北三の丸を流れる城川(白川・馬見ヶ崎川)の水が増水し、

堤防の水位が上がった事を聞いた最上義光は、

落ち着きがなくなり川の様子を見に行こうとした。

家臣らが、

「川は危険です。報告は私共が行いますので殿(義光)は、

全体の指示をお願いします。」

と奏上すると、


義光は、

「そなたらの報告はたしかに承っておる。しかし川は城のすぐ先。

故事に一見は百聞よりも勝る(百聞は一見にしかず)と言う。
川付近の民らにきちんと避難勧告は届いてているのか?

川もたしかに気になるが民あっての義光である。
氏江(氏家守棟か氏家光氏か)、ここは任せる。ワシは川を見に行く。」
と馬に乗って城を出て行ってしまった。

川の増水を見、堤防の決壊を察した義光は矢継ぎ早に家来や肝入(庄屋・名主)に、

僧や民らを川上の山方に避難させた。
川は氾濫し、この洪水で北山形の龍門寺周辺までが大水に漬かったが、

義光の行為で人的被害は軽減されたと伝わる。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 出羽の驍将・最上義光、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!