元春、12の時☆ | げむおた街道をゆく

げむおた街道をゆく

信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

吉田郡山城の戦いの時。大内・毛利氏と、尼子氏の戦い。

あくる正月13日、卯の刻に、城中の勢3千余騎を城外に備えられる。
自身(毛利元就)は床几に腰掛け、敵軍を検見しておられた。

陶(晴賢)の郎等、末富志摩守は戦場見合のために打ち廻ったが、

吉田勢が早くも出たと見て急ぎ(大内軍へ)走り帰った。

元就の二男元春は、今年12歳になり給うが、

今日の戦場に供奉せんと走り出なさった。

元就は井上河内守(元兼)に、
「次郎を連れて帰れ。」

と仰せられ、(井上は)抱き奉って内へ入った。

元春は大いに怒り、太刀に手をかけすでに抜き打ちにせんとなさるので、
(井上は)力無く逃げ隠れた。

その隙に走り出て、

「ぜひ御供させてください!御許しくだされ!」

と、宣うので元就はにっこりと打ち笑い、

「それでは連れて行こう。」

と宣って、共に打ち連れて出なさった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 今新田・吉川元春、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!