上杉謙信が武田信玄との合戦の時、謙信は自陣を超えて突出した。
ところが川向うの信玄の備を見て、戦うこと無く引き返した。
その信玄の備は、一の手が若武者によって、二の手が老巧の者達によって作られ、
川に向かっていた。
謙信が引き下がったのはこの備の構成が、
「一の手の若武者を用いる時は、二の手の老巧の者達に恥を見せぬよう一層尽力する。
また二の手の老武者たちも、若者に劣ってはならぬと、
互いに競争して働くためである。」
との理由からであった。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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