windows版・戦国立志伝で、歴史イベントを作成して楽しんでいます。
イベント名:イノシシの恩返し
シナリオ:なし
繰り返し:なし
イベント概要:金子元宅の娘と、イノシシの親子。
結果:なし。
条件:発生年月1587年1月一致。
[ 内容 ]
背景表示:花見
BGM再生:一陣の風
ある時、金子備後守(元宅)をはじめ家臣一同が、山上で花見をしていた。
そして宴もたけなわになった頃、数人の若い者が、山の中からイノシシの子を生け捕りにして持ってきた。
家臣 「殿、イノシシの子を捕らえてきました。子供ですから肉も柔らこうございます。早速調理いたします。」
居並ぶ家臣たちは、それは良いごちそうだと喜んだ。
ところが備後守は、顔を曇らせてこう言った。
金子元宅 「そのような可哀想な事はしないでくれ、どうかそのイノシシの子を助けてやってほしい。わしは、亥年の生まれなのだ。」
そのため家臣たちは、イノシシの子を元いた場所に逃がしにいった。
その時、4,5才であった備後守の長女・カネ姫もついて行った。
命を助けられたイノシシの子は、木立の中に走って行った。
すると親イノシシと、兄弟イノシシが現れ、一緒になり、木立の中に帰って行った。
背景表示:拠点陥落
時は流れて天正十三年(1585)、秀吉の四国攻略が始まった。
備後守の抵抗むなしく、城は落ち、備後守も亡くなってしまった。
その時、16才になったカネ姫は、家来に守られて、土佐へ逃れようとしていた。
しかし、敵の追撃により家来は討たれ、遂にカネ姫は一人になってしまった。
足軽 「あれは金子の姫だ、捕まえろ!」
もう駄目かと思ったその時、木立の中から数匹のイノシシが牙をむいて、敵に襲いかかった。
思いもよらぬ出来事に、敵が戸惑っている隙に、姫は危機を脱し、無事に土佐へ逃げる事ができた。
しかし、悲しいことにイノシシたちはみな殺されてしまった。
背景表示:巨城
一方、土佐に逃れたカネ姫は、長宗我部氏に優遇され、また山内氏の時代になって、
奥女中の取締役となり、80才の天寿を全うしたという。
以上、「戦国ちょっといい話・悪い話まとめ」より。
ごきげんよう!