職場でも、家でも、居酒屋でも先ず口の端にのぼるのは東日本大震災。それだけ、被災者への、放射能汚染への、そしてこの国の行く末や自らの暮らし方に困惑と危惧を感じているのだろう。
ここにきてマスメディアは「自粛の行き過ぎは景気の悪化に拍車をかける。大いに物を買え、旅行に行け」としきりに消費拡大をキャンペーンしているが、「それでホントにいいの?」と疑念にかられる。衛星写真で見る日本の夜景は世界中のどの国よりも煌煌と明るい。原発事故の後もだ。街には再び物が溢れている。
自粛とはいっても必要な物は買うし、行きたければ出かける。マスメディアには消費を煽ることより、原発なき後の新しい暮らし方の提案こそ求めたいものだ。