「日本※※駅」はケーブルカーの秘境駅です。
ケーブルカーは観光地の山頂への足として設置される場合が多く、
通常は麓と山頂を結んでいて、途中駅は存在しません。 近鉄生駒
ケーブルは途中の住民の足となっているので、途中駅が存在してい
ますが、比叡山の坂本ケーブルカーの途中駅は存在すること事態が
珍しいと思えます。
坂本ケーブルカー全体が貴重な存在となっていますので、今回は全
駅を紹介します。
坂本ケーブルカーの起点ケーブル坂本駅は比叡山の裾野にあります
が、京阪電気鉄道坂本駅からは徒歩10分程、JR湖西線比叡山坂本
駅からは徒歩15分程に位置しています。
駅舎は開業当時のもので、登録有形文化財に指定されています。
ケーブル車両は、蓄電池式でパノラマワイドな窓をもつヨーロッパ調の
車両「縁号」「福号」で運行されています。
坂本ケーブルカーでは硬券式の往復乗車券が販売されていて、途中
下車も可能となっています。
ケーブル坂本駅の次の駅がほうらい丘駅となります。 片面ホームの
無人駅です。 ケーブルカーの斜面に並行しているので、ホームも斜
面になっています。 駅舎などは無く、ホームにベンチが設置されてい
るだけです。
駅の直ぐ横に蓬莱丘地蔵尊があり、多くの石仏が奉納されていますが
通常はほうらい丘駅では停車しないので、乗車時に駅員に下車する事
を通知しなければなりません。 又、乗車する場合にはホームに設置さ
れている電話で連絡しなければ停車しません。
尚、この駅への登山道は倒木などで通行が困難となっているので、ケ
ーブルカーでしか訪問はできないようで、秘境駅ランキング18位となっ
ています。
上下列車の交換場を越すと、もたて山駅となります。 板張りの片面ホ
ームの無人駅です。 ホーム待合所が設置されています。
駅前はハイキングコースの山道があるだけで、少し離れて紀貫之の墓
もたて山駅も下車には事前申告と乗車時の電話連絡が必要です。
もたて山駅のホームからはケーブル延暦寺駅のホームも見られますの
で、足に自信がある人は徒歩で向かうことも可能なようです。
もたて山駅も利用者は無いようで、秘境駅ランキング17位となっています。
坂本ケーブルカーの終点がケーブル延暦寺駅で、ケーブル坂本駅から
は全長2025mと日本一長いケーブルカーとなっています。
ケーブル延暦寺駅も開業当時の駅舎が残されていて、登録有形文化財
ケーブル延暦寺駅の展望テラスからは琵琶湖の湖面も見られます。
徒歩10分程に比叡山延暦寺の山門があり、延暦寺観光にも適しています。
坂本ケーブルカーの全駅が秘境駅や登録有形文化財と貴重な路線と言
え、延暦寺などの比叡山観光も楽しめますので、一度は乗車して頂きたい
です。