小和田駅は「JR最長片道きっぷ」の旅では下車しませんでしたが、飯田線に
乗車した時には非常に気になる駅でした。
小和田駅は古い木造駅舎が残る無人駅です。 山奥の駅ですが住所は
浜松市になります。
待合室には出札窓口の名残も見られ、公衆電話のマークが貼られている
ので、昔は利用者も多い駅だったと思われます。
皇太子妃雅子様の婚礼時には旧姓の小和田(おわだ)と同名なことより、
小和田駅ブームがあり、この駅で挙式をあげたカップルもあり、挙式の写真
なども掲示されています。
ホームは駅舎よりは少し高い位置にあります。元は相対式ホームを踏切で
結んでいたようですが、訪問時の2008年には片面ホームの駅に変化してい
て、レールも撤去されていました。
「恋成就駅 小和田駅」の碑が立つホームです。
駅は静岡県浜松市ですが、駅の近くに静岡県・愛知県・長野県の県境が
あり、静岡県最北の駅となります。
駅前を出ると「愛」と書かれてベンチがありますが、一人で座るのは恥ずか
しいベンチです。
駅の周囲には廃墟となった民家も見られますが、住民はいない秘境駅で
人家迄は20分程かかります。 民家への郵便配達は小和田駅より徒歩で
配達されているようなので、当面は廃駅となる心配はなさそうです。
JR東海の駅としては珍しく国鉄時代の駅名標が残る駅です。
飯田線内でもダイヤが薄い区間なので、訪問するには少々苦労する駅か
もしれませんが、一応トイレと水道もありますので、長時間の列車待ちでも
安心だと思えますので、一度は訪問してほしい駅です。
私も再訪し、民家まで探索してみたい駅です。