秘境駅と言えば、人里離れた乗降客も少ない駅なので、知る人も少ない
駅が多いですが、この駅だけは知っている人が多いのでは・・・?
飯田線の秘境駅、小和田駅は最も名が知られた秘境駅ではないでしょうか?
2008年3月に飯田線の秘境駅巡り時に訪問しました。
古い木造駅舎が残っている無人駅で、相対式ホームの片面ホームのレールが撤去中で、
入口には木製の「小和田」駅名標に、木製引戸となっています。
ホーム側の改札口には「花嫁号」のヘッドマークが飾られ、「いらっしゃいませ」と掲示されて
いて「おかえりなさい」では無いので、下車する乗客は観光客が中心だと思えます。
皇太子妃雅子さまの旧姓が「小和田(おわだ)」から、婚約発表からは駅に訪問する人で
一大ブームとなった時期があります。 小和田駅で結婚式を行うカップルもあり、待合室には
その時の写真などが展示されています。
あまり大きくは無い待合室ですが、駅ノートが記載できるように、机が設置されています。
ホームには「恋成就駅 小和田」の案内板が立てられています。 又、「三県境界駅」とも
なっていて、愛知県・静岡県・長野県の県境となっている点からも秘境度が高い理由です。
駅舎前を進むと、「愛」と書かれたペア・ベンチの小屋があります。 テツの一人旅では恥ず
かしくて座れません。 駅の周囲は廃墟となった民家が見えますが、その他に見えるのは、
天竜川の流れと山並みだけです。 一番近い民家が徒歩20分、集落までは40~50分
必要と言われていますので、山道を歩くことはしませんでした。 (*^.^*)
秘境駅ですが、浜松市天竜区になっています。 合併が進み住所からの秘境度が薄れた
感じがします。 JR東海には珍しい国鉄仕様の駅名標が残っています。
隣の駅名も秘境度の高い駅ですネ。
飯田線でもダイヤが薄い地区にある小和田駅なので、実際に下車する人は
少ないと思いますが、駅名を聞けば誰もが皇太子妃を思い浮かべる駅だと
思えますので、「日本一名の知られた秘境駅」となるでしょう。
トイレの設備などはありますが(チョット勇気が必要なトイレですが・・・)、自販
機などは無いので、次の列車迄の時間があくことも多いので、訪問する時に
は飲料水や食料などは準備する方が良いでしょう。
次はどんな「日本※※駅」となるでしょうか? 但し、明日からはテツ旅へと
出発しますので、「日本※※駅」の紹介はしばらくはお休みとなります。