2013年5月19日
北海道からのテツ旅を終え、2週間程動かない生活を行っていると、何処かへ
行こうか思案に深けていますが、5月・6月にはJRの「青春18きっぷ」等が
発行されていないので、第三セクターや私鉄路線に乗車することにしました。
第三セクターや私鉄路線ならば、一日フリー切符などが発行されている
ので、全駅乗下車なども実施しやすいと考えました。
何処の路線に乗車するかと考えていると、鉄道遺産・登録有形文化財が
多く保存されている鉄道が面白いのではないかと思え、若桜鉄道と天竜浜
名湖鉄道に乗車することにしました。
双方の鉄道は鳥取県と静岡県と離れていて、自宅の富山県より鉄道で
向かうには、時間や交通費を考え、自家用車で向かうことにしました。
自家用車で移動を考えると、途中兵庫県の北条鉄道にも立ち寄れそうだと
思え、若桜鉄道、北条鉄道、天竜浜中湖鉄道のテツ旅に決定しました。
5月18日に自宅を出発し約400km離れている鳥取県の若桜町へ向かい
ました。高速道路には乗らなかったので、約10時間のドライブとなりました。
マーケットや銀行などの施設も見られます。 早朝なので、駅前の人通りは少なく、静かな
駅前でした。
駅の横には若桜鉄道利用者用の駐車場が完備されていますので、自家用車が無料で駐車が
できました。 10数台駐車可能な駐車場ですが、もし満車の場合は、「道の駅若桜」に駐車可能
だと思えます。
若桜鉄道の終着駅で、鳥取県の最東端駅となっています。
本社機能を備えた古い木造駅舎は、登録有形文化財に指定されています。
駅入口の三角屋根に時計が設置されているカタチは、昔の駅の雰囲気が感じられます。
片面ホームで留置線には夜間留置の車両が見られます。 プラットホームも登録有形文化財に
登録されています。
駅入口を入ると、若桜鉄道では唯一有人駅の出札口ですが、小さな窓口です。
手前には、若桜鉄道の鉄道グッズ販売所もあります。
右手にはあまり大きくは無い、待合室があります。 待合室にはベンチと図書館コーナー
として本棚が設置。 ガラスケースには若桜鉄道の資料が展示され、小さな資料館と
なっています。
若桜駅の出札口で「ファミリー乗車券」760円を購入します。 土・日・祭日限定で大人1名
と子供1名が乗車できりフリー切符です。 若桜駅~郡家駅の片道運賃が420円なので、
往復運賃よりも安く、子供運賃も含まれているので、家族利用にはお勧めです。
(私同様1名でも利用できます)
郡家駅などの無人駅から乗車する場合は、車内乗務員から購入できます。
尚、「SL観光列車復活募金付き1日フリー乗車券」900円を購入すれば、平日に1名だけ
ならばフリー乗車券が利用できます。(若桜駅限定販売です)
駅スタンプは出札口の横に設置されています。
若桜駅の構内にも鉄道遺産と呼べる多くの登録有形文化財が残っています。
入場券300円で構内見学ができますが、「ファミリー乗車券」には構内入場が無料と
なっています。
構内にはC12蒸気機関車も留置されています。 SL C12-167の横には給水塔、転車台、
木製の車庫など登録有形文化財が見られます。
若桜鉄道ではSLの展示運転や体験運転も行われていて、郡家駅~若桜駅間の走行を
復元のために募金運動などが行われ、C12蒸気機関車の走行用に12系客車も見られます。
キハ47が3両編成で入線します。 前日米子駅を出発し、夜間若桜駅で留置しています。
若桜線内でJR西日本の車両が見られるのは、早朝と深夜だけで、若桜線内のホームは
短く、若桜駅と郡家駅以外の駅では、3両目のドアは開きません。
日曜日のためか、乗客は数名です。
若桜駅の隣、丹比駅で下車します。 片面ホームに古い木造駅舎が残っています。
駅舎内には美容室が入っていますが、早朝なので営業開始前です。
唯一駅名の最後が『ぴ』で終わる駅です。
丹比駅の駅舎とプラットホームも登録有形文化財に登録されています。
待合室と出札窓口、荷物台などは古いまま残っています。
ホーム屋根の柱は、レール転用したもので、一番古い年号は1913年製造で、1928年や
1939年のレールも見られましたので、少なくとも柱は改装したと思われます。
元の八東町の玄関駅で、駅前には商工会や銀行、郵便局、八頭町八東庁舎などがあり、
民家も多いので、地方の繁華街となっています。
若桜鉄道オリジナル車両のWT3000形とWT3300形の2両編成です。 連結した車両に
乗車できるのも通勤・通学の時間帯のみでしょう。 日曜日ですが車内は高校生の乗客が
多いです。
郡家駅の手前、八頭高校前駅で下車します。 片面ホームにホーム待合所のみの無人駅です。
乗客の高校生が多く下車していきます。
ホームが低い位置にあるので、階段を登って構外へと出られます。 住宅も多く見られます。
若桜鉄道開業後に造られた駅なので、隣の郡家駅との距離も短く、駅の上の道路からは
因美線を走行する列車の姿も見られます。
八頭高校前駅の駅名標はJR西日本仕様を転用したようです。
郡家駅で折返しの列車に乗車します。 若桜鉄道の列車は因美線に入り、鳥取駅迄乗入れ
しているダイヤが多いのですが、郡家駅で因美線の列車と接続するので、郡家駅での折返し
運行となっています。 若桜駅行の始発列車となりますが車内は空いています。
08時04分 徳丸駅 着
徳丸駅は、若桜鉄道開業後の新駅で、片面ホームにホーム待合所のみの無人駅です。
駅前は駐車場・駐輪場などとトイレがあります。 駅の周囲は田畑で、民家などは少し離れて
います。
徳丸駅も新駅のためか、駅名標はJR西日本仕様のようです。
若桜駅で切り離されて折返してきたWT3000形の1両編成です。 若桜線内には列車交換
設備が無いので、運転席にはスタフが置かれています。
因幡船岡駅は片面ホームに古い木造駅舎の駅です。 駅舎とプラットホームが登録有形文化財に
登録されています。 駅の裏は田園風景ですが、駅前は集落で少し離れた場所には、スーパー
マーケットなどがありました。
ホームには昔貨物用に利用したと思われる大きなハカリが置いてあります。
待合室のベンチは昔の木製椅子のままですが、出札口は改装されています。
鳥取駅より折返してきた列車に乗車します。 乗客は10名程です。
ローカル線では普通ワンマン運行ですが、本日の若桜鉄道では車掌が乗務しています。
車内放送や両替機などの設備からして、平日はワンマン運行なのだと思えます。
曇り空でしたが、徐々に雨が降り始めました。
八東駅は片面ホームに木造駅舎の無人駅です。 駅舎とプラットホームは登録有形文化財に
登録されています。 駅舎事務所内は『山岡電機八東工場』の作業場となっています。
待合室は昔の長椅子が残っています。 燕の巣がありますので、糞害には注意してください。
駅周囲は民家が集まっていますが、雨が降っているためか、静かな集落です。
ホームの待合室も古い建物です。 昔の貨物引込線跡にはワフ35000形が保存されて
います。 緩急車にもブレーキ操作を行う人形が置いてあります。 若桜鉄道内の駅には
この様な人形が多く置かれています。人と見間違うこともあるので、ビックリすることも
ありました。
鳥取駅行の車両は、WT3000形からWT3300形宝くじ号に変更となっています。
WT3300形はクロスシートにビデオ装置が設置された列車です。
若桜鉄道の駅数は9駅と少なく、列車交換の施設も無いので、次の列車
到着時間迄はゆとりをもって駅で過ごせます。
登録有形文化財に登録されている駅は、国鉄若桜線時代からの駅なので
「よくぞ残っていましたネ」と言いたくなります。
残りの駅は午後から訪問を行いますが、その様子は後編で・・・ (^O^)








































