2012年11月12日
能登半島地区への用事が発生しましたので、空いた時間を利用して
のと鉄道の廃線跡を巡ってきました。
先月のと鉄道の能登線の廃線跡を訪問して、他の廃線跡の様子も
見たくと思っていました。
今回は、のと鉄道七尾線の廃線区間の穴水駅⇔輪島駅間の廃線跡を
訪問することにします。 廃線前に3度程乗車したことがありますが、
途中駅の記憶は無いので、どの様な雰囲気なのか楽しみです。
能登三井駅
穴水駅の次の駅は能登三井駅です。 駅間の距離が11㌔程あり、途中は山間部を
通過しトンネルも多い場所のため、道路からは廃線跡を確認する場所は少ないです。
県道より三井町の集落へ入り、集落中心地に三井駅前バス停があります。
能登三井駅の木造駅舎はそのまま残されていて、バス待合室として利用されています。
片面ホームは残されていたようですが、ホーム側の空地を整備工事が進んでいますので、
ホームの線路などは撤去され、駅の雰囲気が無くなってきています。
空地工事が進むと、どの様に変化するのかが、少し気になります。
能登三井駅の駅舎は喫茶店として利用されていたようですが、現在は閉店しています。
能登三井駅の駅名標が開業当時のままに残されています。 このまま保存してもらい
たいと思います。
県道より市ノ瀬町の集落に入ると、北鉄奥能登バスのバス停があり、バス停を曲がると
能登市ノ瀬駅の場所と思える空地があります。 駅舎などの施設は撤去されているので
ハッキリとは分かりません。
空地には消防車の車庫がありますが、その横には元の路線跡と思える跡が残っています。
線路などは撤去されていますが、「せんろにはいつてはいけません 七尾保線区」の
看板が立っています。
のと鉄道七尾線の終点の輪島駅は、現在は道の駅「ふらっと訪夢」として、バスター
ミナル、観光案内所、飲食店などが存在しています。
駅舎は改装されていますので、昔の面影は無いですが、道の駅の建物と裏にある輪島市
文化会館の間に、輪島駅のモニュメントが作られています。
線路も敷かれていて、人が近づくと警告ランプが点灯する遮断機があります。
短いですがホームも作られ、廃線当時ののと鉄道の普通列車NT100形の写真パネルが
置かれています。
駅名標も設置され、開業時のものと思われる点灯式の駅名標と、隣の駅が「シベリア」と
なっている据置式の駅名標の2種類があります。
少し時間があるので、能登線の廃線跡も巡ってみました。
穴水駅の近くの廃駅へと向かいました。
穴水町の中心地より、国道249号線を宇多津方面へと進み、中居信号を過ぎ、小さな
橋を渡ると、左手にホームが見えます。
民家が2軒と廃墟の間を入ると、中居駅の入口となっています。 駅の周囲には田畑の
風景となっていて、集落は少し離れています。
駅舎は無く、片面ホームに待合室のみの駅です。 待合室内には止まった時計と意味
不明の表彰状が掲示されたままです。 待合室の建物財産標は昭和34年4月となって
います。
中居駅より国道249号線を更に進むと、比良集落の真中当たりに、比良駅前信号機が
あります。 信号機前には、廃業した食堂を兼ねた商店があり、奥に進むとブロック造りの
鉄道施設らしき建物が見えます。
相対式ホームを踏切で結んだ駅で、駅舎などの施設は無いです。 駅前には民家が1軒
あります。 踏切部分には線路が少し残っています。 ホームには待合所らしき施設が
ありますが、現在は民家の物置として利用されているようです。
今回は時間が少ないので、5箇所の廃駅訪問となりましたが、駅舎や
駅名標が残る駅、完全に撤去された駅、改装して活用されている駅など、
廃線後7年程ですが多様に変化しているので、この風景もいつまで続く
のかは不明てず。 興味がある方は早めに訪問してみては・・・ o(^-^)o



















