誰もが知ってるであろう太宰治のベストセラー「人間失格」の誕生秘話を映像化したという
『人間失格 太宰治と3人の女たち』
美しい映像美で定評のある蜷川実花監督が、7年間あっため続けたプランを
ようやく映画化したという力作です。
歴史的にも天才と言われるほどの文才ですが、女性関係はとても派手で、大酒飲み。
自らの才能と現実の間で悩みつづけ、度重なる自殺未遂はあまりにも有名な太宰治ですが、
その役を小栗旬が見事なまでに演じています。
また、3人の女性を、宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみが演じていますが、
これまた素晴らしい演技で、スキャンダラスで妖艶な世界を創り出しています。
なかでも、二階堂ふみの体を張った演技は、別格に素晴らしく、
ドラマではよく見ていた女優さんですが、ここまでのレベルか〜!と驚かされました。
彼女達が演じ切った女性の情念こそが、「人間失格」のベストセラーへとつながる様が
この映画を通して、はっきりと理解できることでしょう。
いつの世も男を生かすも殺すも女性ってことでしょうか(笑)