猫の神様は、私が困ったときは、必ず然るべき時に
然るべき人に引き合わせてくれる。
年末頃よりスーパーの駐車場にいた猫たちの姿が
見当たらなくなり、3か月が過ぎようとしていた。
その間、私はずっと猫の神様が事情を知っている人に
必ず引き合わせてくれるはずだと信じて待っていた。
そして、今回も猫の神様はちゃんと引き合わせてくれた。
でも最初はその人から衝撃的な話を聞かされた。
スーパーが駆除業者に頼み、猫達を殺処分したらしいという話。
しかも緘口令が敷かれていてこの件を外部に話した従業員は
解雇されると脅されているとか。
「まさか!」と思ってスーパーの従業員の人にさりげなく聞いて
みたら、その従業員の人は下を向いて「心当たりは・・・ある」と。
「やはりそうなの!?」と私は顔面蒼白になってしまった。
その従業員の人の話では、猫の1匹が店舗内に入ってしまい、
大捕り物になったのだそう。もちろん営業時間中の話であり、
お客さんも見ていたらしい。
その時は捕まえて外に逃がしたらしいけど、それをきっかけに
スーパーが猫達を駆除したということであれば辻褄が合う。
スーパー側の理由も分かるけど、いきなり殺すなんて許せない!
私は鼻息を荒くしてスーパーのお客様相談室に刺々しいメールを
送りつけてしまった。
返事はすぐにきた。
「全くの事実無根です!」
大企業はいつも都合の悪い事実を隠ぺいする・・・と思った。
でもスーパー側は話を続けた。
「確かに店舗内に入ってきたという事はあったようですが、
我々は駆除したりしていません。
駐車場は土地オーナーが管理していますが、
オーナーにも管理業者にも確認しました。
そんな事実は一切ないとのことです。」
担当者の話しっぷりからして、嘘をついているようには
思えなかったし、こんな短期間の間に方々に確認してくれた
ことがとても嬉しかった。
そして、最後に、一番大事なことを恐る恐る聞いてみた。
「それなら、その猫達は今どこにいるのですか?」
「猫達は今も駐車場にいるとのことです。」
猫の神様、ありがとうございます(;人;)
スーパーとオーナーさん、ありがとうございますm(_ _)m
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この件も含め、ある老婦人の呟きが
私にあることを気付かせてくれました。
老婦人は、自宅の敷地に猫トイレを作ってあげていて、
外で暮らす猫達がよそで粗相をしないように見守って
あげていました。
ある日の朝、猫トイレの様子を見に行ってみると
土がガチガチに固められていたそうです。
老婦人はそれを見て、世の中には何て酷い人間がいるのだろうと
とても落ち込んで何も手につかなかったそうです。
午後になって外出しようとした時、ふと猫トイレを見ると、
土は元の柔らかい状態に戻っていました。
実は、猫トイレの土は単に冬の朝の寒さで凍っていただけでした。
「酷い人間」はいなかったのです。
最後に老婦人が小さく呟いたのを私は聞きました。
「ダメね・・・。私は、いつから人を信じられなくなったのかしら・・・」
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人を信じられなくなるような動物虐待事件が多すぎるんだよね・・・。
虐待とまではいかなくても、猫を害獣扱いする人は結構いるから
どうしても被害者意識が強くなってしまうのかもしれない。
考えが偏らないように気を付けようという戒めになる呟きでした。