あらすじ(裏表紙)
銀(しろがね)の光を見つけた者だけが、この地で生きられる。
父母と生き別れ、稀代の山師・喜兵衛に拾われた少女ウメは、石見銀山の坑道で働き始める。
山に穿たれた深い闇に恐れと憧れを抱きながらも、そこに女の居場所はない。
熱く慕う喜兵衛や、競うように育った隼人を羨むウメだったが、勢いを増すシルバーラッシュは男たちの躰を蝕んでゆく。
生きることの苦悩と官能を描く、直木賞受賞作。
感想
表紙が綺麗で凄く気になっていた小説。
『石見銀山?よくわからないな〜』ってスルーしていたのですが、
文庫化され、やっぱり表紙に惹かれ、買って読んでみました。
千早茜さんの作品は初。
自然の表現が美しく、性描写は生々しい。
読中、初めて『匂い』を感じたような気がした。
錯覚させるほどの生々しさがあったのかな。
石見銀山では、
男は昼夜問わず身体を駆使して銀を掘り続け、
女は再婚を重ねて子を産み命を繋ぐのが使命。
後から調べたところ、
この頃の石見銀山で働く男性たちは
30歳を迎えずに亡くなる方が多かったみたい。
今では考えられないくらい劣悪な環境だったんだろうね。
お話の中で、ウメは例外的な生き方になるかと思ったんだけれど、
この時代と環境では女の役割を果たすしかなく。
『生きる』ってこんなにも難しいことだったのかと考えさせられた。
今、自分がどれだけ恵まれているかも再確認。
行きたいところリストに石見銀山を追加しました![]()
私も間歩に入ってみたい!
