こんにちは
日本ベビーサイン協会 認定講師
東京都府中市 ベビーサイン教室 「てってーじ」 の
なかじま あけみ です
晴れてベビーサイン講師の認定をもらった3月末は、息子2歳の誕生日まで1ヶ月と少し、言葉が増えると同時にベビーサインを見せてくれる機会が減ってきた時期でした。
そんな時に息子が幾度となく口にした言葉がありました。
それが「ママ えーちゃん!」です。
「えーちゃん」ってなんだ!?
これまでベビーサインを使ってスムーズに取れていたコミュニケーションがこの「えーちゃん」の出現によって「」いっぱいの日々が始まりました。
「えーちゃん」の出現は様々です。
出かける前の玄関で
電車を見ても
お化粧しているときや
パソコンや本を指さして...
「ママ、えーちゃん!」
この共通点っていったいなに!?
息子が何を伝えたいのか知りたくて、来る日も来る日も考えては
「〇〇のこと?」と聞いてみるも...どれも違う様子。
わからないままに毎日繰り返される「ママえーちゃん」に
「えーちゃんか~ そうだね~」と空返事。
終いには
「えーちゃん・えーちゃん・・永ちゃん!?」
ばーちゃんが大好きな永ちゃん(矢沢永吉)を思い浮かべて
「永ちゃんが好きなのはママじゃなくて、ばーちゃんだよ」などとトンチンカンな会話
「えーちゃん」出現から1ヶ月。
息子、やっぱり「ママ、えーちゃん」と口に出すものの、もうわかってもらおうと思うのを諦めた雰囲気満載で・・・
途方に暮れそうになっていたある日
ついに「えーちゃん」の正体がわかったのです!!!
その日も息子をベビーカーに乗せていつものようにいつもの道をお歩していました。そしてさしかかった駅を指さし、
「ママ、えーちゃん。バイバイ」と言ったのでした。
その時「えーちゃん」=「勉強」だとはっきり解ったのです。
2月末から始まったベビーサイン講師育成。
息子にとっては産まれて初めてほぼ丸一日ママがいない日。
全6回の講習会に通う朝、そのほとんどを駅までパパと見送りにきてくれた息子に 「ママお勉強してくるから、パパと待っててね」そう声をかけて出かけていました。
もしこの時の会話で「勉強」というサインを教えてあげていたら、1ヶ月にも渡って息子の言いたいことをわかってあげられない事態は防ぐことができました。
でも私は、勉強という意味を理解できないだろうと決めつけ、サインを教えていませんでした。
出かける前の玄関で
→ 「いつもと違う靴だね、お勉強に行くの?」
電車を見て
→ 「電車に乗ってママお勉強にお出かけする!」
お化粧しているとき
→ 「お化粧してお勉強に行くの?」
パソコンや本を指さして
→ 「ママお勉強してるの?」
きっと息子はこんな風に話したかったのでしょう。
勉強の意味が分からなくても、息子にとってはママが出かけてしまう前の行動その一つ一つが「えーちゃん(勉強)」だったのです。
見送った後。なんとも言い難い表情
それがわかった時、
「ママようやくわかったよ!
えーちゃんって“お勉強”のことだったのね!!」そう息子に伝えると
見せてくれたのはとびきりの笑顔でした。
ようやく通じた!伝わった!そのうれしさを表わしたあの笑顔は今でも忘れる事が出来ません。
お話したくて一生懸命言葉にするのにわかってもらえない。
お手てでどう表現したらいいかは教えてもらっていない。
だから何度も何度も意味のある場面で教えてくれた「ママ、えーちゃん」。
まだ言葉をうまくおしゃべりができない月齢の赤ちゃんや子どもでも、言いたいこと、わかってほしいことはたくさんあります!
そして赤ちゃんや子どもたちは自分が知っている全ての事を総動員して、ママに伝えたいと思っています。
この一件で息子はママの空返事に1ヶ月耐えてくれました。
ちょっと想像してみてください。
1ヶ月もの間ご主人に空返事され続ける様子を。
「ちゃんと聞いてよ!!!!!」と大声で叫びたくなりませんか?
もし私たち親子にベビーサインというコミュニケーションツールがなければ、息子は生後9ヶ月(ベビーサインを使い始めた頃)から1年以上ずっと耐え続けたことになります。
講師になりたいと思うほど惚れ込んだベビーサインなのに、私の勝手な思い込みで教えてあげられなかった「お勉強」のサイン。
「ママ、えーちゃん!」そう言い続けた息子に改めてベビーサインの魅力を教えてもらった出来事でした。
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