従来の型にハマらない、斬新な人間模様を描いてく『シュガーウォール』もぜひ読んで欲しい作品です(^ ^)
姉と二人暮らしだった男子高校生・柚原(ゆはら)。
その姉も他界してしまった折、柚原が偶然の再開を果たしたのは幼馴染の黄路(おうろ)だった。
幼少期に転居してしまっていた黄路との久しぶりの邂逅。どことなく昔の雰囲気を残す幼馴染との会話は、柚原に懐かしさを与えてくれた。しかしその反面、柚原は黄路との思い出を、ほとんど思い出すことができないでいた。果たして、過去に黄路と柚原の間にはどんな出来事が起きていたのか? そして、成長した二人が新たにどんな関係を紡いでいくのか?
幼馴染の男女と、その周囲の人間関係を独特のテイストで描く『シュガーウォール』は、ninikumi先生の執筆のもと全6巻が好評発売中です♪
異性の幼馴染といえば、確固たるヒロインポジションを築くor正ヒロインのライバル━━そんなの二択のイメージを持っていたのですが、同作ではそのどちらでもないんですよね。
こちらは『月間COMICリュウ』に連載されていた作品で、公式ホームページの紹介文では「ちょっぴり危険な空気が漂うアブノーマル青春ラブストーリー」と記載。実際に読んでみると、その表現が本当にしっくりくる物語でして、黄路はお節介を焼いてくれるしっかり者の幼馴染、と思いきや、その心にはちょっと黒いものを抱えているようだったり、それは過去に出来事があっての現在の心境で、さらに周囲の人間にその大きな原因があったり……、と、ミステリアスな要素を多分に含んだ漫画なんです。
話の進行自体は、穏やかな雰囲気で進んでいくのですが、そのストーリーの根幹の部分でドキッとさせられてしまうシーンもしばしばありまして。読者を惹きつける話の展開と、先が気になって仕方がない読み応えが十二分に詰まっているのが、こちらの『シュガーウォール』なんですよね(^^)/
個人的には、絵の雰囲気も大好きでして。
短髪の女性が好き、とか言う私の趣向のお話だけではなく(笑)、どこか不思議な雰囲気が作中の描写の節々から伝わってくる、ストーリーの展開と非常にマッチしたテイストとなっております。
基本的には柚原と黄路の二人の物語が中心ですが、そこ以外の関係性についても描かれる多角的な視野を持った構成。さらに、普通のお話じゃないけれど、どこか登場人物の思いにシンパシーも感てしまう要素もある、秀逸作品ですので、ぜひこのGWに一度手にとってみてくださいね(^ ^)
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https://comic-ryu.jp/_sugarwall/comic/01.html