20240630  コアラとユーカリ | 阿岸鉄三“わたしの視点・視座・視野”

20240630  コアラとユーカリ

20240630  コアラとユーカリ

朝日新聞からである。コアラの食べるユーカリには300種とも600種あるとも言われている。しかしコアラが食べるのは百数十種のものであるらしい。しかも特定のコアラはやや限定された種類のユーカリの葉しか食べないという。それに対して最近の研究者の知見によるとコアラの親は子供が生後数ヵ月後になると、盲腸に生息する特別な品種の細菌が増えた糞を子供に食べさせるということだ。つまりある種の腸内細菌がコアラを食べるユーカリを決めているらしいということだ。私は年寄りだから便秘になりがちである。ヨーグルトでコントロールすることを試みている。ずっと何年間かスーパーで買った小岩井ヨーグルトを食べていた。しかし思い立って別の種類のヨーグルトを試みている。カリブ海ヨーグルトは便が柔らかくなる。夜中に便通が起こったりしたが、いろいろと試みたがコントロールすることを断念した。今試みているのはギリシャヨーグルトである。ギリシャヨーグルトの中にあるのはレンサ球菌であるという。ちょっと異質に感じている。一般に腸内細菌といえば桿菌の大腸菌類が多いはずであるが、連鎖球菌という。食べる量とか時間とで便通をコントロールすることを試みている。これが結構厄介である。柔らかくなりすぎている下着を汚したりすることもある。私は1980年代にある種の細菌が人間の終末代謝産物とされている尿素を必須アミノ酸に変換する能力のあるという論文を書いている。これは透析患者の透析回数を減らすことを目的としたものだが、もう少し一生懸命追いかければノーベル賞級の仕事だったのではないかといまにして思う。現在動物園などでコアラを飼うのには特別のユーカリだけを選んで食べさせているらしい。これは逆にとればコアラな特別の細菌を食べさせて広い種類のユーカリを食べさせることができるようになるのではないかと思う。

Original description 20240609