20240402   線状降水帯 | 阿岸鉄三“わたしの視点・視座・視野”

20240402   線状降水帯

20240602   線状降水帯

今年も台風シーズンにはいったようである。気象情報にしきりに線状降水帯という表現が出てくる。これは比較的最近、おそらく五年以内に使われるようになった言葉で最初から私は何か違和感を感じている。線状降水帯とは線のように見える雨の降る帯状の地域という意味らしいが、何人かで話を聞いたところ雨が降っている所が線状に細くなって繋がっていると理解している人がいた。線状降水帯の線状とはおそらく雨の降り方をわかりやすくするつもりでつけた名前だと思う。日本には古くから雨の降り方にはいろいろな表現があった。線状降水はおそらく昔風に言えば篠突く雨であり、浮世絵にも縦に流れる直線が何本も描かれた状態をいうのだと思う。その他にバケツをひっくり返したようなとかそぼ降る雨とかこぬか雨とか極めて文学的というか叙情的な表現で、これがおそらく科学的表現にはふさわしくないと言う判断から線状降水帯となったものだろう。それならば線状に並べて滴状とか雨の降り方の程度を羅列的に表現して見せてくれたらいかがだろう。

Original description 20240528