20240512  熱中症 | 阿岸鉄三“わたしの視点・視座・視野”

20240512  熱中症

20240512  熱中症

デイケアサービスで熱中症の題でミニ講座があった。聞いていてふと熱中症という言葉が気になったので調べてみた。だいたい熱中症は比較的新しい言い方である。ここ20年以内のことであろうと思われる。概念的には日射病と呼んでいたのに近いと思う。ただ必ずしも日の光が当たらなくても起こることから名前を変えたのだと思う。英語に由来するかと思った。ウィキペディアで熱中症の英語を見るとhyperthermiaハイパーサーミアとある。ただ体温が高いことを意味するだけの言葉である。熱はいい、症もいい。中の文字が不明である。しかし考えてみると中は当たると同義である。例えば中毒という言葉がある。中毒は毒に当たる(中る)ということだ。中風は風に中る。意味不明。中気という言い方があった。気に中るは、言語障害、精神障害を指したのだろう。あるいは脳卒中と言ったりする。卒は突然だ。中がついているこれらの言葉は現在では脳出血あるいは脳梗塞を意味する言葉である。これを見ると何か原因があってそれにあたることを中と表現したのだ。中国から来た言葉だろうか。熱中症は熱に当(中)たったのだ。それで熱中症の意味がわかったが、中ると言う概念は近代的医学の中にはない。やっぱり変なちょっと気になる名である。

Original description 20240505