20240317   俳句 | 阿岸鉄三“わたしの視点・視座・視野”

20240317   俳句

20240317   俳句
俳20240121いつ来るか梅の便りを待っている
俳20240121大寒の禊で災難避けんとす
俳20240121吾が郷は山沿いなのか雪降るや
俳20240121雪原を駆けるSL黒煙
俳20240121焼き芋に熱い饂飩で身を温め
俳20240122猫炬燵犬駆け回る雪が舞う
俳20240122寒気来る今期一番を名乗るらし
俳20240122どか雪がどかどか降って雪の像
俳20240122寒気中避難所生活いつまでか
俳20240122きらきらの小川の畔梅が咲く
俳20240122雨降れば寒の中にも膨らむ芽
俳20240123春場所や手刀切って鷲掴み
俳20240123吹き付ける雪にワイパー効かぬなり
俳20240123あやかりの明石の浜の春の朝
俳20240123豆撒かぬ渡辺の児ら不平いう
俳20240124冷凍の蕎麦送ってくれし甥
俳20240124関八州山沿い地域に初の雪
俳20240125父祖の地の正月地震哀しくて
俳20240126ドカドカと掻いても掻いても積もる雪
俳20240125庭の隅の小さな池の初氷
俳20240125霜降りて朝日が差せば野が光る
俳20240125キラキラとダイアモンドダスト日に光る
俳20240125一点の隈なく蒼き冬の空
俳20240125手に余る大きなイチゴ頬ばる児
俳20240125もうもうと湯煙の中楮蒸す
俳20240125歳の数まで食えぬ豆撒き整う
俳20240125瓦礫とは呼ばれて哀しい能登の震
俳20240125瓦礫とはな呼びなそ家屋(イエ能登震
俳20240126明けてから暮れまで蒼い冬の空
俳20240126冬の川朽ちた木の先白い鷺
俳20240126春という音の響きに緩む頬
俳20240127セキレイが尻尾ふりふり道導(ミチシルベ)
俳20240126宅配人荷物の多さに春のスト
俳20240127 20世紀ポップス聞いてる冬の朝
俳20240127冬の朝ホットコーヒーホットケーキ
俳202401283輪車廃棄物捨て場能登の震
俳20240128自主返還歩けば菜の花咲くを見る
俳20240128明けやらぬ西空低き寒満月
俳20240128柚子香る天ぷらそばに湯気が立つ
俳20240128瓦礫とば呼ばれて悲しき能登の震
俳20240128哀悼の言葉飲み込む能登地震
俳20240129首都圏は来る日も来る日も冬の晴れ
俳20240129亜熱帯桜島にも雪積もる
俳20240129薪くべて五右衛門風呂の冬の夜
俳20240129 2月前桜前線予報あり
俳20240129寒の中季節先取り温い雨
俳20240129家財おば瓦礫と呼ばれる震哀しい
俳20240129冬の夜暖簾くぐれば別世界
俳20240129語っても思い出しても涙冬の震
俳20240129貰い泣き家財が瓦礫冬の震
俳20240130寒満月明けやらぬ空白光り
俳20240130寒椿空海植えしと道後の湯
俳20240130冬の星手の平いっぱい掬いたき
俳20240130日脚伸ぶ家路の実感周り道
俳20240131盆栽の夫の遺せし梅が咲き
俳20240131雨降れど気温は高く春隣り
俳20240131柳葉に雪の積もらぬ例えあり
俳20240131家屋家財瓦礫と呼ばれる冬の震
俳2024I0131震の後一月経てど春はまだ
俳20240131藪の中三軒先の梅小花
俳20240131目まぐるし天気は変わるは春兆し
俳20240131語るにも聞くにも涙冬の震
俳20240201列島の琉球は夏江戸は雪
俳20240201裸木やいつしか目通し遮られ
俳20240201温い日が続いて若草顔を出す
俳20240201蝋梅の丸い芽あちこち形崩れ
俳20240201ごうごうと白い泡飛ぶ冬の能登
俳20240201北前船栄えし能登の冬の震
俳20240201雪解けよ復興祈る震の能登
俳20240201一日も早く春来い震の能登
俳20240201テレビ観て貰い涙の冬の震