【広報スタッフより】太田哲也が第36回関東・甲信越地区身体障害者施設職員研修大会で特別講演 | 太田哲也とKEEP ON RACING

【広報スタッフより】太田哲也が第36回関東・甲信越地区身体障害者施設職員研修大会で特別講演

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10月9日(木)、つくば国際国際会議場にて、第36回関東・甲信越地区身体障害者施設職員研修大会が開かれ、太田哲也氏が特別講演を行いました。

この大会は、県ごとの持ち回りで毎回、幹事となる県にて開催されるそうなのですが、茨城県が主催となった今回、約10年前に水戸の福祉関係で太田哲也氏が講演した際にいらした野田さんの「太田さんのお話は絶対にみんなに勇気が出る話です」という推薦により、決まったそうです。



身体障害者の方を受け入れている施設の職員の方は、看護士、介護士、社会福祉士、そして施設を経営している経営者の方たちが中心となって集まっていました。


太田さんの話に、途中、涙を流されたり、大きく頷きながら聞いている方が、とてもたくさんいらっしゃいました。



その後、質疑応答では、こんなやりとりがありました。

質問:チャレンジすることことが大切だとわかりました。でも、チャレンジをする時は怖さがありますが、その怖い気持ちをどうやって乗り越えるのですか?

太田:死ぬわけじゃないんだからっていう感じですね。どうせいつかは期間限定で0に戻る。そう思うと気持ちも楽になります。怖さには原因があるし、失われるものはなんだろうって考えて、それが命を落とすものでなくて、恥をかきたくない気持ちだったりしたら、そんなのはどうでもいいと思えるはず。最悪はどうなるのか、ということを考えると怖さの正体がわかって、楽になると思います。

質問:レーサー時代と今とはどちらがいいですか?
太田:事故についてはそりゃ、なかったほうがいいですよね。あのまま現役を続けていれば、いずれはチーム監督になったり、という道もあったのではないかと思います。でも、今は、レーサー時代には知らなかった喜びや感謝を知ることができた。あと、あんまり過去のことは考えないんです。実は今日は昔を思い出して話しましたが、けっこう忘れていることも多い。過去のことより今どうするか、来月どうするか、来年どうするかを考えていることのほうが多いですね。だから、おそらく答えとしては、今のほうがいいということになるんじゃないかな。今のほうが幸せ、というより面白いかも!

質問:太田さんの今の夢を教えてください。
太田:夢というより、世の中や社会を見て、このへんにニーズがあってそこなら自分は貢献できるんじゃないか、社会に役に立てるんじゃないか、ということは考えます。今は、日本は事故が非常に多いので、それを減らすためにドライビングレッスンなどの活動をしていますが、事故を減らしたい、そのために自分が貢献することが夢ですね。


講演会の後は、サイン会が行われ、皆さん、思い思いに太田さんにメッセージを伝ていたのも印象的でした。

△野田さんはじめお手伝い頂いた皆さん

△主催者の茨城県のスタッフの皆さん

(取材・文/隠岐麻里奈)