1.投資本にハマった


ここ数年、ニーサやイデコがメジャーになり投資をやっている人が珍しくなくなった。



私も投資を始めた頃、勉強として投資本を読み始めた。



しかし、投資そのものより投資書籍を読むことにハマり結局40〜50冊は読んだ。



バートン・マルキール、チャールズ・エリス、ジェレミー・シーゲル、ハワード・マークス、ベンジャミン・グレアム、フィリップ・フィッシャーなど海外の有名どころは大体読んだ。
※ウォーレン・バフェットは自身で本を出していないが、彼について書いた本はたくさん読んだ。



中でも私が1番面白いと思った投資本はこれ。

投資のためにもなるだけではなく、読み物としておもしろいため3回読んだ。


  2.なぜ投資本はおもしろいのか


「ピーターリンチの株で勝つ」に限らず投資本は総じて面白い。




なぜなら、本当に頭のいい人が自分の理論や考えを惜しみなく披露してくれる。




細かい説明は省くが、投資は基本的にゼロサムゲームっぽい。




つまり、投資で世界的に有名になった人は、金融の超エリート(一流の大学で金融工学を学び、ビジネススクールでMBAを取得し、ウォール街でバリバリ慣らしている猛者)相手に頭脳ゲームで勝ちまくっている天才である。



↑日本の投資会社ではゴールドマンサックスが有名。

しかし、本場ニューヨークのウォール街はおそらく日本の比ではない程の猛者がひしめいているはず。





ところが、その投資手法の根幹は一般人には理解不能な理論を駆使するのではなく、

意外と単純なことだったりするのでそこが面白い。



  3.ピーター・リンチってだれ?



フィデリティインベスメンツのファンドマネージャーとしてマゼラン・ファンド を運用。


1977年から1990年の13年の間に平均29.2%の年間リターンを達成し、S&P 500株価指数を一貫して二倍以上のアウトパフォームを達成しマゼラン・ファンドを世界最高の投資信託ファンドに押し上げた。

オールカントリー系のようなメジャーなインデックス投資だとせいぜい年間5%前後なので29.2%がいかに凄いか分かる。



ピーター・リンチの投資手法はざっくりこんな感じ。




株でやりがちなのが、人気銘柄に投資することである。最近で言うと、AI、EV、半導体、メタなどだろうか?




しかし、歴史的に見ると航空機バブルやインターネットバブルなど崩壊している。




ピーターリンチによると、よく分かりもしない銘柄に手を出すから失敗するという。




数万円の冷蔵庫を買う時でもそれなりの時間をかけるのに、なぜか数十万円〜数百万円の銘柄を買うのにはほとんど時間をかけない。




ちなみに、有名なウォーレン・バフェットの師匠であるベンジャミン・グレアムもこう言っている。



https://web.fisco.jp/platform/screening/description/recommend-graham



  4.人生の哲学


ここで思うのが


サムネイル
 

割と当たり前の事しか言ってなくない?


ということである。




普通に考えても、自分の理解を超えた物やオーバースペックなものは買わない。




他人に流されて投資をする人が失敗するのである。





投資の本を読みまくって思ったことが、誰もが

一本筋の通った考え方をしている




これは、何も投資に限ったことではない。

他人に流されずに自分の頭で考えられる人が人生のあらゆる場面で成功すると思う。




投資本を読むと本当にそう実感する。


  5.おわりに


伝説のファンドマネージャーということで、どんなに凄いことを言うかと思いきや、ごく当たり前の事しか言っていない。



ピーター・リンチは、ウォートン校(世界で最も権威のあるビジネススクール)で習った微積分学、経営学、統計学は実戦では大して役に立たなかったという。



むしろ、論理学、歴史、宗教、哲学の方が役に立ったと言っている。



結局、自分自身の頭でしっかりと考えるためには、そのような一件役に立たなそうな学問が重要だと思う。



この本を読むと、投資に必ず、なんか色々自身が湧いてくるから是非読んで欲しい。