私には趣味のバドミントンで知り合ったシンガポール出身の知り合いがいる。
グローバル社会なので簡単じゃないにせよ、海外の人でも日本国籍を手に入れることができる。
そこで疑問
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じゃあ、
あなたが日本人たる所以はなんだろうか?
何を以って日本人としているのか?
という問題
「私たちはある国に住むのではない。
ある国語に住むのだ。祖国とは国語だ。それ以外の何ものでもない」
これは、フランス人思想家のエミール・シオラン著『告白と呪詛』から。
人は国語に住むのだという。
戦争でその国を支配すると支配者側が国語教育を行い、母国語を使わせないようにする。
日本が、当時の朝鮮を占領していたときも同じだった。また、創氏改名といって日本風の名前もつけさせていた。
琉球やアイヌ民族も同様。
逆に、ユダヤ人は長きに渡り土地を持たなかったが、ヘブライ語を失わなかったためユダヤ人でいられた。
祖国を祖国たらしめるのは、文化、伝統、歴史、情緒などに思えるが、これらの大部分は国語の中に包括されている。
つまり、国語こそが、祖国の最終的なアイデンティティーになる。
事例
そういえば、Amazonプライムのバチェロレッテ1で當間ローズの母(ブラジル出身、静岡在住)は全く日本人感がなかった。
そう、母だけが日本語を全く喋れないのである。
母は明らかに日本的な考えを持っていなかった。
結果、それが萌子に伝わってしまいローズは落とされた笑
まとめ
ということで、最初の疑問に戻るが、
日本人たる所以(=アイデンティティー)は日本語にあるという。
実は、言語は思考した結果を表現する道具にとどまらない。
言語を用いて思考するという側面がある(頭の中で言語を用いて思考を整理している)。
日本人としての、魂、観念、文化、情緒、伝統、歴史、価値観、帰属意識その他諸々は全て日本語の体系、すなわち国語によって培われるということなのである。