1.どんな本?

 最優秀ファンド賞受者の凄腕ファンドマネージャーである苦瓜達郎氏が年間900回もの企業担当者との面談を通じて編み出した、中小型株の発掘方法から、銘柄選定のポイントまで紹介している本。





  2.基本姿勢

 適正価格よりも割安に放置されている銘柄を買い、適正価格に戻るまでは5年、10年と放置。

売買タイミングは一切考えない

これが鉄則。

相場はバカバカしい動きをすらためあてにならない。


  3.目安はPER(株価収益率)

 以下が、筆者独自に算出した目安。

安定成長銘柄の場合:15倍

堅調な成長見込み:20倍未満

伸びしろなし:10倍程度

 要するにこれ以下なら買い。業界問わず使える点に注目。


  4.狙うは中小型株

 大きい会社は実態が掴みにくい。

例:オリックスの場合

 セグメントが多く、事業が複雑すぎるため、成長している事業やその要因が分かりにくい。
 目安として時価総額1,000億円以下が望ましい。

  5.どのような企業を選ぶ?

ニッチなベンチャー企業

世間が注目していない企業

 世間が注目している企業はの株価は既に高値圏にある可能性が高い。よく知っている企業

、地元の会社から探していけばいい。


  6.決算書からの確認

売上や利益は右肩上がりになっているか?

 

なんとなく右肩上がりであれば◎


セグメント別に確認      
伸びている分野は?
その要因は?
他の分野と比較してどうか?

粗利率(あるいは原価)を確認

粗利率が低すぎるとよくない。
競争が激しすぎる(薄利多売)

設備投資、減価償却、研究階級開発費
売上に対して適正な水準か?

貸借対照表は簡単に確認

自己資本

有利子負債

設備(有形固定資産+敷金

運転資金(売上債権+在庫−支払債権)

現預金

概ね適正か理解できればいい。


  6.まとめ

 相場は一切関係ない。財務諸表もあくまでもちらっと確認する程度。あくまでも会社そのものを見ることが大事。

 割安の目安としてのPERはかなり有益。後は何年でもひたすら持ち続けるべし!