2016年に芥川賞を受賞した作品だが、時代の流れで最近また流行っているっぽい(?)本。
生きづらさを抱える主人公が、なんでもマニュアル化されたコンビニの仕事に適応して働く話。
最初に「コンビニって異質な世界だなぁ」と思わせておいて、実は世間も異質な世界であることに気が付かされる。
周りと、同じである事を求められ、仕事、結婚、出産など「普通」である事をとにかく押し付けられる。
誰もがマニュアルに従い、無機質な世界の歯車の一部になる事を目指しているのである。
本書は2016年に発行され、生きづらさや多様性についての認知がまだまだだった時代に描かれたという点で秀逸である。
実は10年後の2026年でも「普通」に対する姿勢がそこまで変わっていないのではないかと考えさせられた。
1時間くらいで読めるボリュームなので、一読してもいいかもしれない。
