「半径5メートルの野望」 はあちゅう
はあちゅうさんの本、初読みです。
 
ブロガーらしい、ネット世界に”もまれた”ストレートな表現や主張に、強く共感しました。
文庫版あとがきで「ネット時代の新しい作家のかたちを作りたい」とおっしゃっている、その意味がよく分かります。
 
そして、最近のパラレルキャリアブームに思うこと
 
こうあるべき、こうすべき、「べき論」は今まで散々聞き飽きたはずなのに、パラレルキャリアでもまた「べき論」が繰り返されようとしています。
外部で知見を広めるべき、第三者視点を持つべき、人脈を広げるべき、チャレンジ精神を養うべき。そりゃそうでしょう。
 
共感が得やすい言葉を繰り返すことがマーケティング的には正解ですが、実践的ではありません。
 
「べき、べき!」
「なるほど!勉強になるなぁ〜、やってみたいなぁ〜」
「でしょ、じゃあこの本買って、セミナー参加して」
「べき、べき!」
ではなく、
 
プラスになる事は間違いありませんから、さっさと始めましょう。
そして何が得られるかなんて、やってみれば分かります。
 
果実を目の前にして、栄養や効能の説明ばかり聞いて満足しますか?
早く収穫して食べる。
そして、「おいしい!」のひとことでいい。
食べてナンボ。
 
試食はアリです。
試食=パラレルキャリアですね。
でも、食べないと試食にはなりませんよ。
まずは一口。
美味しいかどうか、好きか嫌いか、それは体が教えてくれること。
口に入れる前に、あれこれ考えても分かりません。
 
自分の考えは正しいんだ、やろうとしている事は正しいんだ、と言い聞かせるために、
何もしないでいる自分のモチベーションを保つするために、「べき論」に逃げているだけ。
口に入れるのが怖いから、他人が食べるのを見たり、成分を調べたり、産地を確認したり。
 
大丈夫!ノーリスクです。
思い立ったが吉日、いますぐ始めましょう。
 
自戒の念を込めて。