読書レビュー「7日間で突然頭がよくなる本」小川仁志著

 

オーバーなタイトルですが、
「頭が良くなる仕組みを知ることで、頭が良くなる」
または、
「考える方法を知り実行すれば、課題解決できる」
と言い換えることができます。

 

思考法に関する多くの著書は、マッキンゼー等のコンサルタントによるビジネス系ロジカルシンキング(論理思考)の解説本です。
フレームワーク、ロジックツリーなどがそれです。

 

本書は、その起源を古代ギリシャのソクラテス、プラトンに求め、「カテゴリー」の起源はアリストテレスであり、フレームワークにいう「Why5回」はソクラテスによる問答法であったりと、ビジネス系思考を哲学に置き換えた視点が面白いです。

 

実用では「ロジカルシンキングをシンプルにまとめた文庫本」としても充分使えます。それ系の文庫本は意外と無いので。

 

前回紹介した「最強のシンプル思考」の余韻が残る中で目にした
本書の”まえがき”「頭が良いとは、物事の本質を掴むことである」

この一節で”まえがき買い”した一冊ですが、価値ある一冊でした。

 

620円ですから社食ランチと同額ですが、その価値の差たるや。
本ほど費用対効果の高いモノは無いと思っています。