無事にホストファミリーのお宅に到着。
さあ、人生初のホームステイ!


家には車がありましたが、窓ガラスは割れていて、車体もボコボコ。
これはもう動かないから、倉庫として使っているとのこと。

家に着くとすっかり夜なので、寝ることに。


ホストファザーにお休みを告げて眠りにつきました。







翌朝。
寒さで目が覚めました。

朝晩はとても寒いのです。





この日は九時に学校に行かなければなりません。

昨日手に入れた地図を頼りに歩き出します。

学校まで1時間半の徒歩。



寒い早朝の街並みはとてもきれいでした。






学校と言っても特に何をするわけでもありません。

マリアという名前のスタッフのおばちゃんがいて、日本人のみんなで集まって勉強します。

日本語ばっかり話して英語が身に付かない典型的なパターンです。

そもそも僕らは英語を学びに来たわけではありません。
薬剤師の研修で来ました。

初日は学校だけでしたが、翌日からニュージーランドの病院や薬局などを訪れて勉強することができました。





学校、研修以外はホストファミリーと過ごします。

ホストファミリーは3人でフィジー出身の方で、ヒンズー語を話します。


ホストファーザーは無口で温厚で、痩せてる方。
ホストマザーは対照的で、おしゃべりで怒りっぽくて、すごく太っています。

あと、二人の子供のホストベビー。
夜泣きがひどい赤ちゃんです。


夫婦は現在離婚調停中で会話をしません。







家にはものがほとんどない状態でした。


空調設備のようなものはもちろんありません。
朝晩は寒過ぎて、ダウンを着て寝ていました。


蛇口からは冷たいお水しか出ません。
お風呂もないので、冷たいお水で凍えながら身体を洗いました。

ドライヤーもありませんので、洗ったあとは髪の毛が凍りそうでした。
仕方ないので、タオルでグルグルに巻いてターバンのようにして乾かしてたら、
ホストマザーと目が合って睨まれました。






週末は教会に連れていってくれました。

説明を受けましたが、よくわからないままお祈りをしてきました。

そこでいろんな方とお話をしました。

日本車を安く買いたいのだけど、もっと詳しく話を聞かせてもらえるかな?

と聞かれたので知りませんと答えました。






家にはテレビがありました。

ホストベビーがヒンズー語でスパイダーマンを見ていたので、一緒に観ました。

持ってきてた電子辞書にヒンズー語の言葉も少し入っていたので、家にいる間はヒンズー語の勉強をしてました。

しだいに簡単な会話はできるようになってきました。




憧れの英語での生活という淡い夢は、学校では日本語、家ではヒンズー語という環境の前に早くも崩れ去りました。










言葉がわかるようになってくると、ホストマザーはとにかく僕をこき使いました。

草むしりや洗濯、皿洗い、お使いや、食事の準備など。

そして僕の分の食事はありませんでした。
水ももらえませんでした。





予定では、ホストファミリーの食事に一緒に参加しましょう。

というお話だったので、食事ながないという状況にびっくりしました。

食費などはもともと費用として含まれていたため、自分で食事できるようなお金をぜんぜん持ってきてませんでした。



なので近所のスーパーでバナナを買って毎日を耐えました。




しだいに使われ方がエスカレートしてきたので家に帰りたくなくなりました。

でも暗くなってからの1時間半の徒歩は真っ暗でとても怖いので、結局早めに家に着いていました。




友人たちは車でホストファミリーが学校まで迎えに来てくれて、同じくらい年の子供達と遊んで、ご飯も食べることができてうらやましかったです。

週末は旅行に連れて行ってもらったと写真を見せてもらいました。




マリアというスタッフさんに英語が話せるホストファミリーに変えて欲しいと相談したところ、1か月という短い期間では、次の受け入れ先を探すのは不可能と言われました。

そしてマリアに相談したことを知ったホストマザーに激怒されました。




そのころは夫婦喧嘩もエスカレートしてました。
物を投げたり、蹴り飛ばしたり…。

家の中はいつも荒れてました。



一緒に住んでるんだから仲良く過ごしたいだけなのに、みんな自分のことを主張するばかりで、誰かのせいにしてばっかりで、僕の意見は全然受け入れてもらえなくて辛かったです。


何も悪いことしていないのに、どうせ言葉が通じないからって、スタッフさんも含め、みんないろいろ言いたい放題で、僕は悔しくて泣いてました。










つづく。



photo:01







~英会話フレーズ集~

211
ナミ「コツがいるわね」

There's a trick to it.

212
マッキンリー「10000エクストルで1ベリーになります。」

There are 10000 extols to 1 berry.

213
シュラ「この島に神は二人といらぬ」

There's only room for one Kami on this island.

214
ナミ「日頃の行いのいい私へのご褒美ね」

This is my reward for always doing what's right.

215
ナミ「そうこなくっちゃ、話が早いわ」

That's the spirit. You catch on quickly.

216
ロビン「あれば便利かと思って」

I thought it might come handy.

217
ルフィ「あれはつなぎだな」

That was just a snack to tide me over.

218
ラキ「私が悪かった」

I admit it's my fault.

219
サンジ「言っちゃ悪いが下手くそだ」

I hate to say this, but the work's pretty shoddy.

220
ゾロ「あいつらで何とかするだろ」

They can manage on their own.