透明感のある音
真っ赤なウソ
黄色い声援
ブルーな気持ち

日本には色を使ったいろいろな表現があります。

色がついてないものに色を感じる感覚は共感覚と呼ばれており、日本だけでなく世界中の文化で見られます。


色は不思議です。




色というのは光です。
光は波です。(本当は違います)


波長という言葉を聞いたことはありますか?
あの人と波長が合うなどの言い方をしますね。


人が見ることができる光の中で、
波長が長い色は赤です。
波長が短い色は紫です。

波長が短いほどエネルギーは大きくなります。
なので赤い光より紫色の光の方がエネルギーは大きくなります。


この赤と紫の間に、橙、黄、緑、青、藍の色が広がっていまして、虹が出来ているわけですね。

全ての色の光を合わせると白い光になります。
白い光をプリズムを使って分解していくと虹を見ることができます。

太陽の光を下敷きで反射させると壁に虹が見えたことはありませんか?

この虹のように目で見ることができる光を可視光線と呼びます。
可視光線以外の光は残念ながら、人間の目で見ることはできません。




赤色より長い光を赤の外の線ということで赤外線と呼びます。
紫色より短い光は紫外線ですね。

波長が短い光の方がエネルギーは大きくなるので、紫外線は強い力を持っています。

この紫外線よりもさらに波長が短いものに、X線、α線、β線などがあります。
いわゆる放射線ですね。
危険な光です。


でも波長が短いということは、遠くまで届かないというふうにも考えられます。

逆に遠くまで届くのは波長が長いものですね。

夕焼けになると空が赤くなるのは、太陽光のうち波長が長い赤い光のみが届くからです。



この色という光は周りの光によって影響を受けます。

非常口のサインがなぜ緑色か知ってますか?

例えば黄色だと暗闇の中で目立ちますが、明るい中では目立ちません。


明るくても暗くても目に入りやすいように、非常口の色は可視光線の波長の中間の緑色になっているのです。






このように、人は光を見て色を認識しています。

物質の色ではなく、物質が反射している光の色を見ているのです。


リンゴが赤いから赤い色に見えるわけではありません。
リンゴは赤い光のみを反射するから赤く見えるのです。

それ以外の色の光は吸収しています。



ソ連のガガーリン氏が残した言葉、地球は青かった。

これも、地球の海が青いからではなく、大気が青い光のみを反射しているので青く見えるのです。


夏になるとTシャツを着ますね。

白はあらゆる波長の光を反射するので白く見えるわけですが、光を反射するので涼しく感じられるということになります。

逆に黒いTシャツは光が当たるとあらゆる波長の光を吸収するため黒く見え、光のエネルギーを吸収しやすいので、すぐ暖かくなるわけです。


このように色についての面白いお話はたくさんあります。

アートとしての色のお話からクオリアみたいに哲学的、精神的なものまでもとても興味深いですよ。


僕はカラーセラピストのトレーナーとしてカラーセラピストを育てる講座を開催してこのようなお話をしています。

セラピー関係だけでなく、いろんな分野の専門的なことの面白い部分を織り交ぜた授業を展開しています。


色ともっと仲良くなって、彩りのある人生にしたいと思っています。


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★英語でヒトコト

そうこなくっちゃ!

That's more like it!