二年前、大きなチャンスが訪れました。

今までの怒りも涙も劣等感も後悔も絶望も全てをリセットして、人生を変えられるような、そんな大チャンス。



そして僕は失敗しました。








あの日僕は自信を無くしました。

今まで長い間積み上げてきたもの、時間が意味を無くしました。






「いざという時に備えよ」


僕にとっての「いざという時」は、そういう大チャンスを前にしたときです。

トラブル回避ではありません。


多少のトラブルに巻き込まれても、いつか来るそんな瞬間に備え、絶対に逃すなという意味で捉えています。


いざというときに役に立つ、頼れる自分でありたいと願い努力し続けてきましたが、残念ながら自分にはそれだけの価値がないと、身の程を知らされました。


はぁ…、正直者はいつも損な役回りをさせられて辛いっすー。





落ち込んだときは、歌を歌ったり、聞いたりして癒されてました。


みんなのために作られた曲に自分自身を投影して癒されてました。



そんな独りよがりで自分勝手なところも大嫌いでした。


なので、自分の気持ちだけメロディーに乗せました。

そしてレコーディングしました。




数年後に聞いてみて、つまんないこと考えていたちっぽけな自分を笑い飛ばすためです。


次の曲は、そんな内省的な気持ちを乗せたドラマチックなマイナーバラードです。



それではお聞きください。

どうぞ。



lose confidence/岩永徹也


出来て当たり前
出来ないとまた自分を責める
出来ないことが多すぎて
いつまでも抜け出せない

謙虚とは違う
無力な自分がただただ申し訳ない
臆病でもない
大切なものを壊したくないだけ

人知れず戦う
私にはいつも自信が足りない


相手の立場に
立ち過ぎて自己犠牲を求めてしまう
愚痴も言わず 弱音も吐かず
誰も傷付けないように

多くは求めてない
誰かが見てくれるそれで十分
がんばる程に苦しくなるのは
優し過ぎるから

泣きたいのに泣けない
それが悔しくて涙が零れる


余計なことを考えてしまう
だからなんだ
自信に満ちてて大きな声で
笑う人に憧れる


感情は相対的なもの
それ程悲しく感じるのは
今まで生きた日々が
幸せだったから


ありのままの自分を
許すことが出来なくて
仮の日々を生きるくらいなら
何一つ出来なくたっていい

二度と戻るはずのない
幼い頃に戻ったみたい
思い出してみて
愛した人を 愛された日々を

先はまだ長い のんびり行こう
見ていてくれるから
ゆっくりでいい
信じていてくれるから


photo:01