続き

「データーから出せってことは、そうかはるかの顔は変わらないってことなのかあ。」

「そうなのよ、まさかこんなに流行るなんてね。喜んで元気になってくれる人もいるけどただのお遊びになってるし、この間は小学生が お前変顔してみろよ、とか気の弱い子に意地悪してたわ。」

はるかはさびしそうな顔をした。

「でも、これ内緒だけどね。」

「内緒?」

「私の誕生日来月なんだけどね、その日に今の魔法の鏡は機能が変るの。」

「壊れちゃうのか」

「壊れはしないの、変顔とかはバグが出るようになるの、普通の顔をしてお撮りくださいってメッセージが流れるのよ。私社長さんにもお話しておいたわ。父の願いだから、人が楽しくなるようにしてねって。」

「でもなんで誕生日にそうなるの?」

「お父さんは私がまたいじめられないか心配していたの。でもいつまでも鏡に頼らないように鏡の効果を5私の23歳の誕生日までにしておいたのね。その設定がプログラムされていて残っていたの。」

「どうしてわかったの?」

「お父さんが私にくれた魔法の鏡よ、誕生日の一か月前からお父さんのメッセージが鏡に出てきたの。」

『はるかはもう23歳になるね、もう鏡を使わなくても大丈夫になっているね。おとうさんは鏡がいじめの道具にされるのが心配なのだよ。はるかの誕生日に変顔をしないでお使いくださいって流れるようになるよ。友人には悪いけど、いじめをネタに金儲けはしたくないのでね。それにいじめられている子を元気づけようとして作ったものがいじめの道具になったら悲しいもの。』


「なるほど、お父さんそこまで読んでいたんだね。で、遥かの誕生日はいつなんだい?」

「明日よ。」

「明日、ってあと5分じゃないか!」

僕とはるかは終電に間に合うように駅の近くまで来ていたのだ。

はるかは鏡を取りだした。

鏡に内蔵されている時計が12時を示した。

鏡に男の人の顔が映った。

「お父さんだ!」

「はるか、23歳のお誕生日おめでとう。はるかがいじめに負けずに元気になってくれてうれしいよ。新しいお友達もできたようだね。

 お父さんはもちろんもうこの世にはいない、でもはるかの表情や言葉からはるかがどんな状態なのか分かるようにプログラムされているのだよ。そして私のメッセージもそれに合わせてあなたに伝えられるようになっているのだよ。

 それが25歳なのか、30歳なのかもちろん予想はつかなかったよ。でももう大丈夫の様だ。
 これからは人々が人に優しくできるような世の中になれるといいね。はるかもそのために生きてね。

 いじめ反対を言っている人が意地悪だったり、いじめをネタに金儲けをしたり、いじめられていた人が今度はいじめる側になったり、いじめっ子がいじめられっ子になったり、大人になっても意地悪が続いてそれをいじめと気づかない人もいる。

 会社でも、PTAでも、サークルでも、ボランティアでも、地域でも,ママ友同士でも、、、もうそんな社会が続いでほしくないんだよ。」


「お父さん、、、、。」

「そばにいる人は優しい人のようだね。はるかさん、きっとあなたを助けてくれる人だよ。」

「僕のことか!」

「はるかさん、二人の顔を鏡に映してごらん。」


はるかは鏡を上に持ち上げ私と一緒に写るようにした。

鏡の中のお父さんが


「鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番美しい人は誰ですか?」

鏡の中に煙が立ち上がり映像がモヤモヤとなると

「それはあなた方お二人ですよ。」

はるかそら

魔法の鏡①

魔法の鏡②

魔法の鏡③

魔法の鏡④

魔法の鏡⑤

魔法の鏡⑥




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普段の僕は、言葉遊び、、、早く言えばダジャレ、が生き甲斐?かもしれません。

言葉遊びと絵本(大人向けかなあ)、を出しました

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