ピット君のトライアル開始まであと5日となりました。
今日は初めてオモチャに興味を示して遊びました

遊び方が違うけど良しとしよう
自我が出てきたのは喜ばしいことです

保護犬の預かりはリトレーニングが大切です。
リトレーニングとは第二の犬生(セカンドキャリア)に向けてのトレーニングです。
今迄の犬生で傷ついた心身を整え、間違って覚えてしまった悪い癖を修復して、再び人間を信じることを教えます。
人間で言えば社会復帰のためのトレーニングで、預かり宅は社会復帰の為の研修所のような役割だと思っています。
愛情を持って教えますが、だからといって自分の愛犬のような接し方はしません。
『ここが自分の我が家だ』と思わせてしまえば、里親さんのところに行って『また棄てられた』と少なからず悲しい思いをさせてしまうからです。
『犬は今を生きる動物だからそんな感情は無いよ』と言われるかも知れません。でも犬は人間以上に人の感情を読み取ることに長けています。預かり犬を我が子のように扱ってしまえば、それに応えようと必死になります。再び飼い主が変わるとは思わずに・・・
なので、必ず心の中で一線を引いた付き合い方をします。『新しい家族の元に行って幸せになる為の練習だよ』と心の中で会話をしておけば、トライアル中に戻されることもありません。
預かり中は、今までの悪い経験をリセットさせてあげること。人から学ぶ喜びを教えること。そして人を信じることを教えること。
新しい家族の色に染まりやすいように出来るだけフラットにしてあげるのが、預かりの務めだと思っています
