ハーネス③ 散歩で引っ張る犬Ⅰの続きです。

 

犬は歩くとき、4本の肢にかかる体重は平等ではありません。前肢が体重の約6〜7割、後肢が3~4割といわれています。なので、歩行出来なくなるのは下半身の衰えが原因なことが多くなります。

 

特にリードを引っ張って散歩をしている犬は、前に進むことだけに夢中になり、前傾姿勢になって前肢だけで歩いている状態になっています。

 


 

前へ前へと引っ張るにつれ姿勢は低くなって、終いには「コモドドラゴン」のようになってしまっている子もいますびっくり

 

これを直すには、姿勢を起こして4本肢でしっかりと地面を踏んで歩くことを意識させてあげることが大切です。

それには飼い主がリードを短く持って踏ん張り、引っ張っても前に進めないこと、そして飼い主の歩行に合わせて歩くことを教えれば良いのですが、首輪にリードを付けた状態では首に負担がかかり、時間が経つにしたがって犬のストレスも高くなります。ストレスの高い状態では犬の学習能力も低下します。

特に引っ張りの強い大型犬においては、飼い主が制御出来ずに、引きずられたり、転ばされたりすることがままあります。

 

そこで、ハーネスを使います。

 

ハーネスを装着し、首輪とハーネスにリードを繋ぎます。リードは両方にナスカンのついているものが使い勝手が良いのですが、2本のリードを使う時は両方の持ち手をカラビナで止めて繋げます。

 

 

両手でリードを持ち、手のひらを上に向け、引っ張るのではなく、持ち上げるような感じで制御すると、自然と体が起き上がり4本肢でしっかり立つことが出来ます。

 

 

ハーネスを使うことにより背中が支点となり、体重も後肢にかかりやすくなります。

 

 

首と背中の2点にリードを着けることにより、犬の引く力も分散され非力な人でも楽に誘導することができ、それに首に余計な負担もかかりません。

注意するのは、引っ張られたら引っ張り返すのでなく停めること。リードショックを与えたり、無理に引っ張ってコントロールしようとはせずに、2本のリードで誘導するように歩きます。

 

 

姿勢を起こし4本の肢でしっかり歩くことを繰り返すことによりバランスの良い歩行となり、今迄なかった後肢への意識が生まれます。

同時に、自分勝手に歩く1人散歩から、飼い主と一緒に歩く散歩の方が楽しいと、犬の意識を変えることも必要です。

 

会社員をしていた頃、犬の引っ張り癖を直すために訓練士さんに習ったことがありました。その訓練士さんのしつけ方はチョークチェーンを首に装着して犬を歩かせ、「犬が引っ張ったら、思いっきり体が飛ぶほどガツンとリードショックを入れて、キャンと言わせてください」でした。いわゆる罰を使ったリーダーウォークです。その訓練士さんの師匠は犬のしつけ本を何冊も出していてる有名な方で、今でもテレビなどで見かけます。

 

似たようなことをしている訓練士の動画です。長いですが最初と6分10秒、17分45秒を見てください。

https://www.youtube.com/watch?v=41AUr4Jcyos

 

 

ポジティブな方法で躾けるか、ネガティブな方法で躾けるか、両方使って飴と鞭で躾けるか、

 

出来上がりは似ていても、中身は全く違うものになります。